株式会社アクリート(4395)は、Forward Edge-AI,Inc.(米国テキサス州、以下:Forward Edge-AI社)との間で資本業務提携(出資)に向けた基本合意を行うことを決定した。
アクリートは、A2P-SMS配信サービス事業を行っている。
Forward Edge-AI社は、人工知能(AI)、国家安全保障、ネットワークセキュリティを展開している。 先端的な量子暗号通信技術の分野においてグローバルに事業展開を進めており、公共の安全と国家安全保障のための人工知能を開発している。
背景・目的
超情報化社会と言われる今、情報の共有化が進み、様々な情報が溢れる環境の中で、情報の正確さと情報を守ることが大切な時代となっている。
アクリートは、SMS事業のパイオニアとして、安心・安全・正確な情報の提供者としてコミュニケートプラットフォームカンパニーへの転換を進めると同時に、AIを活用し、セキュリティ分野をはじめとしたソリューション事業の拡大を計画している。
昨今、さまざまな分野での情報漏洩等のリスクが顕在化し、加えて近未来における量子コンピュータの台頭は暗号鍵解読のリスクも指摘されており、従来の暗号通信の安全性を確保するため、量子鍵配送(QKD)や耐量子計算機暗号(PQC)といった新たな技術の導入が急務となっている。
これらの新たな技術のうち、QKDは情報理論的に安全性が証明されている一方で、高コストや拡張性の問題が指摘されており、実用性やコスト効率の面からPQCソリューションへの期待が高まっている。
アクリートでは、上記の課題に対応するため、Forward Edge-AI社と資本業務提携を行い、ソリューション事業の一環としてセキュリティ分野への本格参入を図り、Forward Edge-AI社と協力して安心・安全・正確な情報の提供者となることを目指し、今回の基本合意となった。
資本業務提携の内容
資本提携について
アクリートは、成長戦略においてAI技術活用とセキュリティ分野の強化を目指しており、その中でAI技術を活用した独自ソリューションの提供に基づいた新たなサービスの提供により事業拡大を図るため、Forward Edge-AI社に対して同社の第三者割当増資の引受けを行なうことで出資を行う。
業務提携について
日本国内でのForward Edge-AI社のPQCソリューションをはじめとした同社のAIソリューションの販売、ライセンス供与およびサービス&メンテナンス活動を独占的に行うため、アクリートとForward Edge-AI社にて合弁会社を設立することで合意している。
当該合弁会社は、アクリートの販売チャネル等を活用して、日本市場でのPQCソリューションをはじめとしたForward Edge-AI社のソリューションの販売活動を行っていくこととなる。