横浜ゴム株式会社(5101)は、中国事業統括会社の優科豪馬橡膠有限公司を通じて、連結子会社である山東横浜橡胶工業制品有限公司(中国山東省、以下:山東横浜橡胶)の株式22.98%を追加取得し、すでに保有していた77.02%と合わせて完全子会社化した。横浜ゴムは、7月18日に必要な手続きを完了した。

横浜ゴムは、タイヤ・ゴムメーカー。あらゆるカテゴリーのタイヤを開発・生産・販売を行っている。

山東横浜橡胶は、コンベヤベルトの生産販売を行っている。横浜ゴムと現地のコンベヤベルトメーカーである山東躍馬胶帯有限公司が出資して、2006年1月に設立した合弁会社。

目的

本件は、2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク)において、コンベヤベルト事業の成長テーマとして掲げている「収益安定化」をさらに推進するために実施した。

横浜ゴムのコンベヤベルト事業は、日本国内において確固たる市場地位を確立しており、さらなる成長に向けては中国をはじめ、インド、インドネシアなどその他アジア地域での販売拡大が不可欠である。

そうした中、重要拠点のひとつである山東横浜橡胶を完全子会社化することで意思決定の迅速化、グループ経営の管理強化、経営資源の効率的な活用を実現する。

これにより、顧客ニーズに迅速に応える販売・技術サポート体制の構築や生産能力の最大化による安定供給の強化などを進め、グローバルでの市場地位の向上を目指す。

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