【前編】AIの先駆者からWeb3の開拓者へ — クリプトリエ手塚氏が語るNFTマーケティングの神髄

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「NFTは高機能かつ低コスト。デジタルマーケティングの常識を変えると思います。」

Web3とAI、二つの大きな技術トレンドの交差点で、企業の新たな挑戦を支援する株式会社クリプトリエ。同社は、Web3/AIに関するコンサルティングや受託開発を手掛ける一方で、誰でも簡単にNFTマーケティングを実践できるSaaSプラットフォーム「MintMonster」を提供しています。

2006年にジェナ社を共同創業し、一度はM&AによるEXITを経験した手塚康夫さん。彼が次に選んだ舞台は、なぜWeb3だったのか。そこには、「5年周期で訪れる」という手塚さん独自のパラダイムシフト論がありました。

今回は、 株式会社クリプトリエの代表取締役である手塚さんをお招きし、AIと共に歩んだ経営者としての道のり、そしてWeb3とNFTマーケティングが秘める真の可能性 について、詳しく伺いました。

手塚 康夫(てづか やすお) 株式会社クリプトリエ 代表取締役
2006年にジェナを起業し2021年にマネーフォワードにM&A。
現在は2023年にクリプトリエを創業し、法人向けのweb3ビジネスを展開。
この他にも、さまざまなスタートアップの役員・顧問を務める。
小林 憲人(こばやし けんと) 株式会社NFTMedia 代表取締役
2006年より会社経営。エンジェル投資を行いながら新規事業開発を行う株式会社トレジャーコンテンツを創業。2021年にNFT Mediaを新規事業として立ち上げる。「NFTビジネス活用事例100連発」著者。ジュンク堂池袋本店社会・ビジネス書週間ランキング1位獲得。

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目次

  1. Web3とAIで企業を支援する「株式会社クリプトリエ」とは
  2. 20年来の盟友と再び起業、AIと歩んだ経営者人生
  3. 5年周期で訪れるパラダイムシフトとWeb3への確信
  4. なぜ企業は「NFTマーケティング」に注目すべきなのか
  5. 高機能かつ低コストで実現する新たな顧客体験
  6. NFTマーケティングの活用事例と将来性
  7. 次回予告

Web3とAIで企業を支援する「株式会社クリプトリエ」とは

クリプトリエ手塚氏

小林: 初めに、読者の皆さんに向けて自己紹介お願いします。

手塚: はい。クリプトリエの代表取締役CEOを務める手塚と申します。

クリプトリエは、大きく分けて二つの事業をやっております。 一つは、企業様がWeb3やAIに関する新規事業を始めたい際のコンサルティングと受託開発です。

もう一つが、企業様が簡単にNFTを発行・販売できるSaaS型プラットフォーム「MintMonster」というサービスの提供です。

小林: 手塚ご自身は、社長として普段はどのような動きをされているのですか。

手塚: 営業から、noteやXでの情報発信といったマーケティングまで、ほぼほぼオールラウンドにやっています。

小林: 事業を加速させるためなら、もうどこでもやるぞ、という感じですね! 今、会社は何名くらいの体制なのでしょうか。

手塚: フルタイムでは5、6名ですが、業務委託のメンバーも含めると十数名という形です。リモートがメインですが、企画やプロダクトのアイデア出しのようなクリエイティブな作業は、対面の方が効率が良いので集まってやっています。

一方で、我々はエンタープライズ系のお客様が多いので、情報セキュリティにも力を入れており、ISMS認証(情報セキュリティを管理する仕組み)も取得しています。

小林: 皆さん自由に働きながらも、集まる場所ではセキュリティもきっちりした上でお仕事してるみたいな感じですね。事業内容について、以前お話しした際にはAIのキーワードも出ていたと思っていたのですが、その辺はいかがでしょう。

手塚: そうですね。元々Web3のご相談をいただくお客様が、新規事業部門やDX部門の方が多く、その流れで「AIも支援してほしい」というご要望をいただくようになりました。

私を含め、経営陣にAI経験者が多いことも背景にあります。 これまであまり表には出してきませんでしたが、今年度からは本格的にAI事業もプロモーションを始めています。

20年来の盟友と再び起業、AIと歩んだ経営者人生

クリプトリエ手塚氏 NFT Media YouTube

小林: クリプトリエを創業される前の手塚のストーリーも、ぜひお伺いしたいです。

手塚: 私は、弊社のCCOである鈴木と2006年にジェナという会社を共同創業しました。 今の取締役CFOである早瀬もジェナ時代からのメンバーで、役員4人中3人は前社から共に歩んできたメンバーです。

その後、2021年からWeb3の取り組みを始めたのですが、そこから今CTOを務める山口もジョインしました。前社のジェナ時代から一緒にやってきたメンバーやCFOコーポレート側のコアメンバーだったものが参画してるという感じです。

小林: ということは、鈴木さんとは20年近いお付き合いになるんですね!

手塚: そうですね。Web3スタートアップは若い経営者が多いので、20年一緒に仕事をしているとなると、20代の方がちょうど人生を生きてらっしゃるぐらいになりますね(笑)。

小林: 前職のジェナ社では、やはりAI関連の事業を?

手塚: はい。元々はスマートフォンアプリ開発から始まり、IoTやAIを手掛けていました。 2016年頃にIBM Watsonが登場したタイミングでAIチャットボットのサービスを作ったり、AIのコンサルティングや受託開発を行っていました。

ジェナは2021年にマネーフォワード社にM&Aでグループインし、そのタイミングで私も退任しました。 その後、ブロックチェーンとNFTの世界に興味を持ち、2023年にクリプトリエを立ち上げた、という経緯です。

小林: 少し話が逸れてしまうのですが、ジェナ社というと、Pepperくんのアプリケーションを開発されていたイメージが強いです。 実は、私自身が当時飲食系のスタートアップでCEOをしていた時期がありまして、Pepperを並べた無料レストランを作りたかったんです。

それで「頭の中はどうなっているんだろう」と調べて、ジェナさんの秋葉原のオフィスにお伺いしたことがありました。 ですから、今回手塚さんのお名前と、前職がジェナの創業者というのを知って、勝手に親近感と懐かしさを感じていました(笑)。

手塚さん: そうだったんですね(笑)。もう10年くらい前の話になりますが、その頃はPepperのアプリケーション開発もやっていましたね。

5年周期で訪れるパラダイムシフトとWeb3への確信

クリプトリエ手塚氏 NFT Media YouTube2

小林 :先ほどのPepperもそうですが、かなり早い段階からAIに着手されていたのですね。

手塚: そうですね、2014年にPepperで2016年watsonが出てきたときに、ロボットやAIに対して非常に強く興味を持ちました。私は、テクノロジーのパラダイムシフトは5年周期で起きると考えています。 2010年頃がスマートフォン、2015年頃がAI、そして2020年がブロックチェーン・Web3だと感じました。

ジェナを退任した後、次に面白いことはないかと探していた時に、「ブロックチェーンが次の5年、10年を変えるんじゃないか」と思ったんです。 特にNFTが、今まで不可能だった「デジタルコンテンツに価値を与える」という概念を実現したことに、めちゃくちゃ面白いと感じてこの世界に飛び込みました。

小林: そこがNFTやブロックチェーンに興味を持った源泉だったということですね!その5年周期で言うと、2025年は次の節目ですが、何か注目されているものはありますか?

手塚: まさに今取り組んでいるAIとWeb3ですね。AIは既にかなり爆発していますが、さらに「再爆発」すると見ています 。一方でWeb3は、まだ爆発しているというよりは、ユースケースが徐々に増えている状態です 。

ですが、これから環境が変わっていくと期待しています。例えばアメリカですとトランプ大統領の動向であったり、まだ分かりませんが来年の日本の税制改正などです 。そういった変化をきっかけに普及が非常に進み、新たなキラーユースケースが生まれて市場が爆発するのではないかと。逆に言うと、今はWeb3とAI以外に、そこまでのインパクトを持つものはあまり見えていません。

なぜ企業は「NFTマーケティング」に注目すべきなのか

クリプトリエ手塚氏 NFT Media YouTube3

小林: デジタルアイテムに価値が付くからこそ、「MintMonster」のようなサービスに繋がっていくのだと思いますが、その中でも特に「NFTを活用したマーケティング」というキーワードに注目されたのはなぜでしょうか?

手塚: 元々、私たちのメンバーはBtoB出身者が多かったので、常に「企業様がどうやってNFTを活用できるのか」という視点で考えていました。当時はコンシューマー向けにNFTアートを売買する、といった活用法が多かったですね。

小林さん: 2021年頃は特にその流れが強かったですよね。

手塚さん: はい。ですが、企業様が活用しようとした場合、一番フィットする領域はマーケティングだと考えました。クリプトリエを創業した2023年当初、企業様からWeb3の取り組みについてお話を伺うと、「何かやりたいけれど、いきなりトークンを発行するのは難しい」という声がほとんどでした。

そうなった時に『自社の既存アセットを使って何かできないか』『自社のプロモーションにNFTは使えないか』といった、いわばデジタルマーケティングの延長線上でのニーズを非常に多くお受けしたんです。その背景から、企業向けのNFTマーケティングは有効だと確信し、「MintMonster」というプロダクト開発に至りました。

高機能かつ低コストで実現する新たな顧客体験

クリプトリエ手塚氏 NFT Media YouTube4

小林: 企業がNFTをマーケティングに活用するメリットは、具体的に何でしょうか?

手塚: 私たちは「高機能かつ低コストで色々なことができる」とお伝えしています。

小林: 高機能かつ低コスト、もう少し具体的に教えていただけますか?

手塚: NFTの特性上、下記のようなことが一つのプラットフォーム上で実現できます。

  • デジタルアイテムの作成
  • 特典の付与
  • 権利の提供
  • 所有証明

これまでは会員証のシステム、オークションのシステム、とそれぞれ別々に開発する必要がありましたが、NFTという統一規格の上でなら、一つのプラットフォームで済んでしまいます。だから「低コスト」なんです。

小林: 別々で開発するとなると、数千万、もしくは数億円かかってしまう可能性もありますもんね...。それによって、企業は今までやりたかったことが、より手軽にできるようになったわけですね。

手塚: はい。加えて、事業者だけでなく、ユーザーにとっても体験の向上に繋がります。あちこちのサービスにアクセスする必要がなく、一つの場所で完結するのはNFTを活用する上で大きなメリットと言えます!

NFTマーケティングの活用事例と将来性

クリプトリエ手塚氏 NFT Media YouTube5

小林: そうなると、NFTを活用したいと思う企業さんも多くなるかなと思うのですが、実際にどのような業種・業態からの問い合わせが多いですか?

手塚: 業種は本当にバラバラで、これといった傾向は特にありません 。ユースケースで言うと、ファンマーケティング、地方創生、店舗の販促、そして最近では社内イベントなどでインセンティブとして活用する事例も増えています 。

例えば、あるアパレルブランド様では、来店や商品購入、LINEの友だち追加、XでのリポストなどをトリガーにしてNFTを配布し、非常に盛り上がりました。

小林: なるほど。小売業であれば、同じように活用できそうですね。

手塚: おっしゃる通りです 。ユーザーさんとの接点を増やし、エンゲージメントを高め、最終的にLTV(顧客生涯価値)を最大化することを目指せます。

小林さん: NFTマーケティングの将来性については、どのようにお考えですか?

手塚さん: 今はまだ、物理的な商品のおまけとしてNFTが付く、といった「名脇役」のような存在です。ですが、NOT A HOTELさんのように、NFT自体に宿泊権利という明確な価値があるものが増えることで、「デジタルなものを所有する」ことが当たり前の世界が来ると考えています。

そうなれば、NFTは黒子から主役級の存在になる。その未来は、数年以内に来ると思っています。

小林さん: それは楽しみですね!でもNFTが普及した場合、ユーザーの「慣れ」も重要になってきそうですね。

手塚さん: はい。生活の中にいかに自然にWeb3の技術が溶け込むか、ですね 。かつてQRコード決済が「流行るのか?」と言われていたのに、今では皆が普通に使っているのと同じです。

将来的には、スマートフォンのOSレベルでウォレットが実装され、ユーザーはスマホをかざすだけでNFTのクーポンを使えたり、クリプト決済ができたりするようになるはずです。NFTだけでなく、Web3やブロックチェーン、クリプトといった技術全体が、当たり前に使われる世界が近々やってくると考えています。

ただ、そこへ到達するには、OSレベルでの対応や、日本の税制改正といった、普及を後押しする「起爆剤」が必要になるでしょうね。

次回予告

前編では、手塚氏のAIからWeb3へのユニークなキャリア、5年周期で訪れるパラダイムシフトへの洞察、そしてNFTマーケティングの大きな可能性について伺いました。

後編では、その可能性を具体的に形にするSaaSプラットフォーム「MintMonster」の4つの特徴を徹底解説。ご朱印のNFT化や社内活性化など、驚きの活用事例もご紹介します。

さらに、手塚氏のプライベートや、Web3ビジネスを成功に導くための貴重なアドバイスまで、さらに深く掘り下げていきます。どうぞご期待ください。

▶︎YouTubeでの視聴はこちら

関連リンク ・株式会社クリプトリエ 公式HP:https://www.cryptolier.co.jp/

・MintMonster 公式HP:https://mint-monster.io/

・手塚 康夫氏 X   :https://x.com/yasuo_tezuka