住友ベークライト株式会社(4203)は、AGC株式会社(5201)とその子会社であるAGCポリカーボネート株式会社(愛知県知多郡)が運営するポリカーボネート事業を譲受することで合意した。
住友ベークライトは、情報通信に関わる部材の開発を行う「半導体関連材料」、自動車用の部品やさまざまな機能を持った樹脂を開発する「高機能プラスチック」、商品包装や医薬品パッケージなど、生活に関わる製品を生み出す「クオリティ・オブ・ライフ」という3つの大きなセグメントで事業を展開している。
AGCは、ガラス、電子、化学品、ライフサイエンス、セラミックス等の生産・販売を行っている。
目的
本譲受により、住友ベークライトグループが戦略領域と定めたモビリティ領域(自動車・航空機・鉄道)で使用されるポリカーボネート製品の競争力強化を図る。
特に成長が期待される運転支援分野では、住友ベークライトとAGCが持つそれぞれ固有の光学シート技術を融合し、シナジーを生み出すことが可能である。
住友ベークライトは、AGCのポリカーボネート製品を引継ぎ、建材や産業・電子用途の商品力を強化することで、競争優位性を高めていく。
ブランド力のある「ツインカーボ®」ではデータセンター向けの販売を強化し、業界トップシェアを目指す。
譲受する事業の概要
建材、産業、電子向けポリカーボネート製品の製造・販売