株式会社SHIFT(3697)は、株式会社メディアドゥ(3678)の株式(議決権所有割合:3.08%)を取得し、資本業務提携契約を締結することを決定した。

SHIFTは、幅広い業界においてソフトウェアの品質保証業を展開しており、SHIFTグループ一丸となってソフトウェア開発、ITコンサルティング、プロジェクト推進支援、マーケティング支援などのサービスを提供している。

メディアドゥは、著作物をインターネット上で流通する国内トップシェアの「電子書籍流通事業」を主軸に展開している。

背景・目的

昨今、日本由来コンテンツの海外売上は、他産業の海外輸出額と比較して大きく伸びており、コンテンツ産業は日本の基幹産業として位置付けられるようになっている。

日本由来コンテンツの人気上昇に伴い、コンテンツ全体で海外売上が増加し続けている一方で、映像や出版は国内市場と比較すると、まだその市場規模は小さく、海外消費者へ向けたローカライゼーションの整備などにより、成長の加速が期待できる。

SHIFTは、これまで培ってきた顧客の“売れるサービスづくり”の知見を活用しながら、メディアドゥの電子取次等においても、DXを活用した日本由来コンテンツの流通活性化など、さらなる発展への貢献を目指す。

国内IP市場においても、SHIFTのAI分野におけるノウハウを活かし、コンテンツの質向上、より効率的な作品制作や販売支援などを踏まえた協業が可能と考える。

海外市場へ向けては、SHIFTが持つエンターテインメント領域での機能品質のみならず魅力的品質を実現する知見および海外ローカライズの支援サービスと、メディアドゥの出版業界におけるネットワークおよび関連データを掛け合わせることによって、コンテンツIPを保有する出版社や企業におけるビジネスの海外流通の活性化を行っていく。

今回の取り組みに必要となる推進力や確実性を高めるためには、上述のノウハウやデータ等を駆使した綿密な連携の推進が重要であると考え、本資本業務提携締結に至った。

業務提携の内容

海外における出版コンテンツ、翻訳、IPビジネス強化における協業その他、電子取次等のDX 強化に向けた協業を含む、両当事者が協議し合意した協業

資本提携の内容

SHIFTは、メディアドゥの既存株主が保有するメディアドゥの普通株式合計466,600株を、東京証券取引所の立会外取引の場であるToSTNeT-1により取得する予定。メディアドゥとSHIFTは、本株式取得を前提として、資本業務提携に係る契約を締結する。