
スプリングバレーブルワリーは、6月21日から創業10周年特別企画第4弾「~ENJOY! CRAFT 夏祭り 2025~」を開催する。日本の“夏祭り”をテーマに、ものづくりに関わる人々との協同を通して、クラフトビールと日本の食文化の新たな魅力体験ができる企画を、スプリングバレーブルワリー東京・京都両店で続々と展開する。また、 キリンビールは、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」から、夏限定商品として「SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー(期間限定)」(350ml缶)を7月8日から発売する。先行して6月21日から「スプリングバレーブルワリー東京・京都」、6月23日から「Tap Marche(タップ・マルシェ)」(ECサイトでの受注開始日)で提供を開始する。また、会員制 生ビールサービス「キリン ホームタップ」では7月3日から届け開始となる。6月4日に行われた「~ENJOY! CRAFT 夏祭り 2025~」の説明会では、特別夏イベント「寿司×クラフトフェス」の概要について説明した他、「SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー(期間限定)」も披露した。

「クラフトビール市場は、昨年は微減も、ビール類内構成比はほぼ横ばいで推移している。一方、ブルワリー数は13年連続で増加、近年では毎年100を超えるペースで増加している」と、スプリングバレーブルワリー 社長 井本亜香氏が同社を取り巻く環境について説明する。「外食意向については、実質賃金減少や物価上昇等を背景に大幅に減少している。利用する際は、1軒で終わる傾向が強くなっている。また、先行き不透明な環境で、高付加価値ニーズが減少し、低価格ニーズが上昇傾向にある」と、昨今の外食トレンドについて言及する。「こうした状況の中、当社では、クラフトビール業界の共創・協働を目指し、業界を一緒に盛り上げていく活動を行っている。また、消費者の数少ない外食機会を、心底満足・納得できる体験環境を提供していく。さらに、数ある店の中でも、消費者にスプリングバレーブルワリーに行ってみたい。もう一度行きたいと思ってもらえる魅力的なコンテンツを届けていく」と、業界のさらなる発展と消費者ニーズにマッチした提案を行っていくと強調する。

「今年は、創業10周年という大きなテーマの下、店舗での消費者の良質な飲用体験創出にとどまらず、外でのブルワリー活動を間断なく、積極的に実施し、ブルワリーの評価を高め、市場の活性やスプリングバレーブルワリーブランドの成長に貢献していく。また、スプリングバレーブルワリーが開業以来築き上げた資産を活用しながら、常に新しい驚きのある取り組みに進化させていく」と、スプリングバレーブルワリー直営店の取り組み方針について発表する。「商品においては、新しさや驚きのある商品づくりと共に、魅力あるラインアップを図る。また、世界的なコンペでの受賞チャレンジや店舗限定品から全国型商品への知見を構築していく」とのこと。「社会・業界貢献においては、国産原料生産者やブルワリー応援の他、業界品質向上支援・技術交流を行っていく。また、様々なコラボチャレンジも行っていく」と、業界の品質向上や人材育成を図っていくと訴える。「店舗においては、提案性高く、消費者の記憶に残るプロモーション・イベント・空間づくりなどの体験コンテンツの展開を行う。また来たくなる、サービス・コミュニケーションの提供も図る」という。「消費者とのつながりにおいては、ブルワリー(造り手)の見える化や、各地フェス、SNS、交流イベントなどを行う他、消費者参加型施策の展開、ファン・地域コミュニティの再活性を目指す」と、消費者の良質な飲用体験を創出していくのだと意気込んだ。
「そして、創業10周年特別企画『~ENJOY! CRAFT 2025~』を展開。様々なテーマの特別企画を間断なく実施していく。スプリングバレーブルワリー東京10周年開業日である4月17日には、同じく10周年を迎えるブルワリーに加えて、業界の先駆けブルワリーや新進気鋭のブルワリーに参画してもらい、個性ある各社のIPAスタイルを提案。ビアフェスとは異なる、消費者とブリュワーとの交流空間を実現した」と、一夜限りのイベントとして好評だったと紹介する。「また、きめ細かく驚くほどに口あたりなめらかな泡を実現する、SVBオリジナル『スゴ泡タップ』を提案。通常の泡づけだけでは魅力が伝わりきらず、新たに泡だけに着目した注ぎ方(スゴ泡注ぎ)・飲み方(ミルコスタイル)を提案した結果、消費者からは泡の食感・クリーミーな泡・泡だけで満足と好評を得た」と、店舗体験コンテンツとして「SVB MILKOoo」を提案していると教えてくれた。「スプリングバレーブルワリー京都では、普段公開していない歴史的建築物の洋館を活用。少人数によるブルワリーミニツアーや同企画専用のフードペアリング・店長直伝の注ぎ方レクチャーでクラフトビールセルフ注ぎの特別体験が好評を得ている」と、店舗資産を活かしたファン交流やコミュニティの活性を図っていると述べていた。
「スプリングバレーブルワリーの来店客数は、今年5月で延べ215万人(閉店含む計4店舗)を突破。新規客比率は、東京が昨年のリニューアルを機に大幅に増加。京都はインバウンドなどの観光需要の高まりでさらに増加した。年代別では、両店ともに20~30代の利用が高く、若年層の飲用接点拡大に寄与している」と、店舗の状況について説明した。



「そして、6月21日から創業10周年特別企画第4弾『~ENJOY! CRAFT 夏祭り 2025~』を開催する。日本の夏の風物詩でもある夏祭りを、スプリングバレーブルワリーならではの楽しみ方で提案し、魅力ある体験を創出する」と、夏のテーマについて発表。「過去のイベントで最も人気が高く、東京では約8年ぶりにブラッシュアップした『寿司×クラフトビール フェス in SVB東京』を復活開催する。ものづくりに関わる様々な人々と協働し、日本の夏祭りの雰囲気とともに、日本のクラフトビールと食文化の新たな魅力を体験してもらうための機会になっている」と、寿司に合わせたコラボビールを開発したり、寿司の素材を活かしたクラフトビールペアリングが楽しめる企画とのこと。

「創業10周年にちなみ、計10社のビールを提供する。さらに、寿司フェス専用の限定開発品『鮨祭』シリーズから『鮨祭~Red Weizen~』を提供する。麦芽の香ばしさとフルーティな香りが調和した赤いヴァイツェンタイプに初挑戦した。現在仕込中となっているため、楽しみにしていてほしい」と、マグロの赤みとの究極のペアリングを目指して開発したのだと述べていた。「6月21日の開催日には、第一部限定『本マグロの解体ショー』を皮切りに全日程を通じて寿司職人の技が光る、ラインアップが登場。当日の特別キャンペーンとして、夏祭りの定番衣装(浴衣・法被・仁平)を着てきた人には、当日使える500円チケットを1枚プレゼントする」と、和楽器や和太鼓のパフォーマンスなど盛りだくさんなコンテンツになっていると教えてくれた。


「京都では、『寿司×クラフトビール ナイト in SVB京都』と題し、6月25日に寿司とクラフトビールのペアリングを楽しめる人数限定の一夜限りのイベントを開催する」とのこと。「また、『SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー』の缶の発売を機に、夏を感じてもらえるフェスを開催する」と、オリジナル屋台飯の開発や夏祭りムードを消費者に体験してもらう仕掛けの他、東京の大型シースルーLEDスクリーンでは日本の夏を表現するなど夏祭りフェアを盛り上げていくとアピールした。

次に、スプリングバレーブルワリー SVB東京ヘッドブリュワー 辻峻太郎氏が、「SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー」について説明した。「伝統的で日本の定番であるラガーでクラフトビールならではの新しい提案を行うべく、130年強のビールづくりで培った技術・知識を持つ当社だからこそできるラガーの良さを生かしたまま、今の時代にあった新提案として『青のラガー』を開発した」と、青のラガーに込めた想いについて語る。「実際にクラフトビールの本場“米国”でも、クラフトラガーがトレンドになっている。クラフトブルワリーからもラガーが発売されるのが一般的な時代になっている」と、米国ではクラフトラガーがトレンド傾向になっている点からも、あえてラガーで他のビールにはない新しさに挑戦しようと考えたのだと説明した。

「『SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー』の中味のレシピは、東京で昨年6月末に販売し、好評だった『SVB LAGER』をベンチマークに開発。この『SVB LAGER』は、SVB東京ヘッドブリュワリーが発売前にニュージーランドへホップの品質をチェックするために訪問した際に、現地のピルスナーが爽やかですっきりしていたことからインスピレーションを得て開発したクラフトビール。ブリュワーの経験をもとに編み出し、直営店で開発、販売した『SVB LAGER』をベースに、消費者の声、評価を確認しながら、レシピを検討した」と、直営店の人気商品をスケールアップしたのだという。「『SVB LAGER』をベースにしながら、より飲みやすく飲み飽きない味わいを目指してレシピを最終仕上げした。ドイツ風スタイルである伝統的なラガーとしての新しい味わいを目指し、 キリンラガーで使われているホップ『ヘルツブルッカー』を現代的なディップホップ製法(ホップの苦みや雑味を抑え、香りを強く引き出す)で使用した。また、ニュージーランドの希少ホップであるネルソンソーヴィンを一部使用することでより爽やかな味わいに仕上げた」と、製法へのこだわりについて語ってくれた。
「SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー」は麦由来の豊潤なうまみがありながら、爽やかで清涼感あふれる味わいとのこと。今の時代のこの時期にぴったりなサマーラガーになっている。


「『SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー』とのペアリングメニューも用意。『サテ・アヤム~串焼きココナッツ風味~』は、お祭りの定番串焼きをイメージして開発した。鶏もも肉をココナッツミルクとスパイスで漬け込み焼き上げた。ピーナッツソースの甘味とスパイスの辛味はクセになりビールとの相性も抜群となっている。『磯のりたっぷりWクイーンじゃがバター』は、見た目も楽しく2色のジャガイモを使って開発した。シンプルな味わいながらも、磯のりバターがよいアクセントになっている。いつもと違ったじゃがバターを楽しんでほしい」と、オリジナル屋台飯2品について紹介した。

そして、「寿司×クラフトビール フェス in SVB東京」で提供する寿司メニューについて、グルメ廻転寿司「まぐろ問屋 三浦三崎港」などを運営するネオ・エモーション マネージャー 幸喜誠吾氏が説明した。「『極上・生本まぐろ赤身~鮪生醤油仕立て~』では、鮪専用の醤油を開発して使用している。『極上・本まぐろ中とろ炙り~トリュフ塩仕立て~』では、表面をかるく炙って鮪の甘味を引き出している。『極穴子~岩井の胡麻油とゆず塩仕立て~』は、とろける食感が特徴で、胡麻油と合わせたゆず塩がポイントになっている。『やりいか~ゆず塩仕立て~』には、対馬産の天然塩を取り寄せて使用している。『ゆで海老~ゆず塩仕立て~』は、ゆず塩でさっぱりと楽しめる。『国産活鮮サーモン~自家製醤油漬け~』では、サーモンの甘味が楽しめる」と、計6貫を提供すると教えてくれた。

寿司とクラフトビールとのペアリングについて、辻氏は「まず、似た色同士のペアリングを試してみてほしい」とのこと。「初めての人にもわかりやすいペアリングになっている」と、どの寿司とどのクラフトビールを合わせればよいか悩んだ際には、同じ色同士で楽しんでほしいとアドバイスしていた。「似た風味同士の相性もよい。素材や味付けの濃さなど共通点のあるものを組み合わせると、お互いの味を引き立ててくれる」と、ゆず塩を使った寿司と柑橘素材を使ったクラフトビールを合わせるのもおすすめだとか。「相乗効果を生み出す究極のペアリングとしては、お互いの味わいを補い合う組み合わせで、新たなおいしさを生み出すことができる」と、甘味が際立つ寿司にあえて苦味が際立つクラフトビールを合わせるペアリングもおすすめしていた。

「SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー」の中味は、麦由来の豊醇なうまみがありながら、爽やかで清涼感あふれる味わいの今の時代のこの時期にぴったりなサマーラガー。パッケージは、夏ならではの特別感がありながら、「他のビールにはない新しさ」を直感的に感じられるパッケージになっている。おすすめの注ぎ方は、ふちに沿うようにして背の高いグラスに1度でビールを注ぎきる「一度つぎ」をした後、喉にビールをあてるようにして飲むのがおすすめ。泡づけせずに飲むと、より爽やかで華やかな香味を感じられる。

「寿司×クラフトビール フェス in SVB東京」イベントは、6月21日・22日にスプリングバレーブルワリー東京で開催する。スプリングバレーブルワリーを含むクラフトブルワリー10社、および、グルメ廻転寿司「まぐろ問屋 三浦三崎港」などを運営するネオ・エモーションと共創し、クラフトビールと寿司のペアリングによる和食の魅力が体験できる2日間限定イベントになっている。クラフトビールは、各社自慢の「日本ならではの醸造技術で実現したビール」を揃えた。さらに、イベントテーマに合わせて特別に醸造するコラボレーションビールの開発も実施。コラボブルワリーと「和食と相性の良いビール」について意見交換を行い醸造した。寿司の素材を活かす繊細さと、各社のブリュワーの創造性と技術が兼ね備わった特別な一杯を堪能してほしいという。また、6月21日12時からの部で実施予定のネオ・エモーションの職人による大迫力パフォーマンス「本マグロの解体ショー」は必見とのこと。さらに、6月22日には、地元代官山にて活動する「未来太鼓道場」所属のパフォーマー3名による“夏祭り”の雰囲気を存分に感じられる和太鼓パフォーマンスを行う予定となっている。


「寿司×クラフトビール ナイト in SVB京都」イベントを6月25日にスプリングバレーブルワリー京都で開催する。スプリングバレーブルワリー京都から徒歩10秒の「寿し小松」とコラボし、自慢のマグロを含む5種の寿司セットとスプリングバレーブルワリー京都ならではの和食にこだわったオリジナル夏祭りフードのビュッフェがクラフトビールとともに堪能できるイベント。さらに、同イベント当日から店舗での販売を開始する店舗限定品「Kyoto 2025 ~Rice Koji Sour~」の味わいに合わせて、完全オリジナルの寿司を「寿し小松」の大将 津田倫秀氏に開発してもらい、一夜限りの究極のペアリングを楽しめるという。また、ヘッドブリュワーの松本氏による同商品の開発秘話や、寿司とのペアリング解説など熱いトークを聞くことができる。食事とともに是非、楽しんでほしい考え。

「10th Anniversary SVB 夏祭りフェア」は、6月23日~8月8日の期間中、スプリングバレーブルワリー東京・スプリングバレーブルワリー京都両店で開催する。昔懐かしい日本の夏祭りを想起させるような代表的な屋台飯をSVB流にアレンジし、各店オリジナルの屋台飯を5品ずつ開発した。
[スプリングバレーブルワリー東京限定:「寿司×クラフトビール フェス in SVB東京」イベント概要]
会場:スプリングバレーブルワリー東京〈全館〉
東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山内
日程:6月21日(土)~6月22日(日)
※(1)~(4)の各回入替制 ※各回ラストオーダーは終了30分前予定
(DAY1) 6月21日(土)(1)12:00~16:00(2)17:00~21:00
(DAY2) 6月22日(日)(3)11:00~15:00(4)16:00~20:00
定員:事前予約
2700円(税込)/半立食・フリー席
入場料500円+ビール(200ml)もしくは寿司・その他フードと交換できる500円チケット5枚付き
当日販売
3000円(税込)/半立食・フリー席
入場料500円+ビール(200ml)もしくは寿司・その他フードと交換できる500円チケット5枚付き
チケット購入:※開催日ごとにサイトが異なる
<事前予約>
(DAY1) 6月21日(土)
(DAY2) 6月22日(日)
※事前予約は売り切れ次第終了
[スプリングバレーブルワリー京都限定:「寿司×クラフトビール ナイト in SVB京都」イベント概要]
会場:スプリングバレーブルワリー京都〈2階〉
京都府京都市中京区富小路通587-2
日程:6月25日(水)18:30~21:30
18:30開場 19:00乾杯
※ラストオーダーは終了30分前予定
※11:30~16:00(15:30 Lo.)は通常営業
参加費用:6000円(飲み放題付き、ビュッフェ形式、着席形式)
参加方法:定員 35名 ※売り切れ次第終了 ※席の指定はできない
<事前予約>
グルメサイトもしくは電話075-231-4960
[スプリングバレーブルワリー東京・京都両店共通:「10th Anniversary SVB 夏祭りフェア」概要]
概要:“日本の夏祭り”をテーマにアレンジした、SVB流の屋台飯やクラフトビールを、夏らしい空間の中で楽しめる夏限定のフェア
提供場所:SVB東京 1階フロア、SVB京都全館
提供期間:6月23日(月)~2025年8月8日(金)(予定)
内容(予定):
各店オリジナル屋台飯の開発・提供(各店5種類の新商品を提供予定)
「夏祭り BEER FLIGHT(飲み比べセット)」の提供
来店時に挑戦できる懐かしの三角くじを使った景品が当たるキャンペーン 他
[小売価格]
SPRING VALLEY BREWERY 青のラガー(期間限定)350ml缶:245円
[発売日]
350ml缶:7月8日(火)
1Lペットボトル( キリン ホームタップ):7月3日(木)
3Lペットボトル/全国(Tap Marche):6月23日(月)
15L樽/スプリングバレーブルワリー直営店:6月21日(土)
スプリングバレーブルワリー=https://www.springvalleybrewery.jp
キリンビール=https://www.kirin.co.jp