
持ち帰り弁当事業のパイオニアであるほっかほっか亭総本部は、6月1日から、「のりスペシャル」をはじめとする、「スペシャルシリーズ」全9種類(西日本エリア)をリニューアル発売する。5月29日に行われた試食会では、創業当初の原点の想いに立ち返り、“ボリューム感”にとことんこだわった「のりスペシャル」や「しょうが焼スペシャル」などを紹介。お米や、野菜の値段高騰など、商品価格への影響が避けられない時代においても、変わらず満足できる内容に刷新したことをアピールした。

「1976年6月6日、埼玉県草加市に、ほっかほっか亭の1号店が創業。49年経った現在、米や野菜の価格が高騰する苦しい状況の中、パスタ麺を使用した『焼きそば』や『ナポリタン』なども採用しながら、より消費者が求めやすいメニューの提供を続けてきた。今回、人気のおかずをたっぷり詰め込んだ『スペシャルシリーズ』をリニューアル発売。“消費者においしいものをお腹いっぱい食べてもらいたい”という想いが詰まったお弁当になっている点を紹介する」と、ほっかほっか亭総本部 宣伝・広報課 永岑しおり氏が試食会の主旨について説明した。

同 取締役 経営企画本部 本部長 飯沼俊彦氏が同社の販売戦略について発表した。「当社では店舗にオープンキッチンを導入。シュウマイはせいろ調理するなど、出来立てを提供している」と、各店舗で調理したものを提供していると訴える。「マーケティング面においては、SNSによる情報発信などを行い、デジタルマーケティングを強化。アプリもリニューアルし、会員基盤を活用したCRMも行っている」と、SNSを駆使しながら、顧客との接点強化を図っているとのこと。「法人営業に関しては、今年4月に最高売上を達成した。インサイドセールの導入が奏功したとみられる」と、リモートセールスで効率よく顧客にアプローチできた点を勝因に挙げていた。「大阪・関西万博会場では、ワンハンドBENTOを提供。非常に好評を得ており、連日売り切れの状況となっている」と、大阪・関西万博は来場者数が当初の目標数に達成していないといわれる中、同社の店舗は好調に推移しているとのこと。「購買分野においては、生産者との直接契約に活路を見出し、グループ会社とのシナジーを活用している」と、ハークスレイグループの一員である利点を最大限に活用した原材料の確保を行っていると述べていた。

「そして今回、当社の一丁目一番地であるメニューの大改革を実施する。“おいしいものをお腹いっぱい食べてもらいたい”という創業当初の原点の想いに立ち返り、“ボリューム感”にとことんこだわったメニューに刷新した」と、人気のおかずをたっぷり詰め込んだ「スペシャルシリーズ」をリニューアルすることで、創業当時からの想いを消費者に届けたい考えを示した。

米の価格高騰に関する同社の影響について、同 取締役 商品本部 本部長 佐藤健輔氏が説明した。「当社のごはんは、玄米を購入し、グループ会社の精米センターで精米したお米を届けている。ごはんはガス式釜で炊いたものを提供している」と、ごはんに対するこだわりについて言及する。「昨年の6月から8月の米の価格が大きく高騰。新米が出回る9月に一旦下がったものの、今年の1月まで月を追うごとに上昇し、現在も高止まりが続いている」と、米の仕入れ価格について説明する。「備蓄米の随意契約がスタートしたものの、取り扱う米の量が1万tを超えているという条件にあてはまらないため、備蓄米を仕入れることができない状況にある」と、政府が放出する備蓄米が、外食や中食業界に入ってくることがあるのかはわからないとのこと。

「それでも国産米のごはんを提供することにこだわっている当社としては、米の価格高騰を受けて、麺メニューを強化するなど、新たな商品を提供することで、安くて温かいおいしいお弁当の維持に努めてきた」と、様々な策を講じながら、米の価格高騰を乗り切っていきたいと強く訴える。「今回の『スペシャルシリーズ』のリニューアルでは、米の価格高騰のみならず、円安や原材料費の価格上昇という厳しい局面にある中、価格は据え置きながらボリューム満点のメニューへと刷新している」と、顧客満足度をアップさせるべく、スペシャルシリーズをリニューアルするのだと力説した。

リニューアルメニューについて、同 商品本部 メニュー開発課 課長 伊藤智子氏が紹介した。「スペシャルシリーズは、当社の商品の中でも高価格帯に分類されるにも関わらず、根強い人気と支持を得ている。今回のリニューアルでは、特別感を感じてもらえるように、おかずをぎっしり詰め込んだ」と、満足してもらえる内容に刷新したとのこと。「スペシャルシリーズには、4種類のスペシャルおかずがそれぞれのお弁当に入る。人気の『えびフライ』は、サクサク衣とプリプリの身の引き締まったえびが特長。昨年のリニューアル直後からの復活を望む声が多く寄せられていただけに、待望の復活としてアピールしていく」と、前回のリニューアルで無くしてしまった「えびフライ」を再投入すると訴える。

「また、野菜もおいしく食べてもらえるように『手づくりニラ玉』を加えた。お店での手づくり感を楽しめる一品で、今後は季節によって野菜を変更予定の副菜となっている」と、ごはんのおかずにもなる味付けのニラ玉だと紹介した。「『コロッケ』は、油っこくなく仕上げた甘い味付けになっている。『ポークウインナー』は豚肉100%で贅沢感を感じてもらえる味わいになっている」と、こだわりのおかずについて言及した。
それでは、今回リニューアルしたスペシャルシリーズについてみてみよう。

「のりスペシャル」は、スペシャルシリーズで、不動の人気No.1メニュー。今回のリニューアルでは、おかずも新たに、30円お得になった(西日本価格)。のり弁当の象徴でもある白身フライはもちろんのこと、ちくわ磯辺も通常同様ロングサイズになっている。ボリュームのり弁当を楽しむことができる。

「スペシャルシリーズ」に新たに仲間入りする「しょうが焼スペシャル」。レギュラー弁当「しょうが焼弁当」の2倍量のしょうが焼が入っていて、たっぷりと賞味することができる。しょうがの下味をつけた豚バラ肉に、店内でカットした玉ねぎとしょうが感のあるオリジナルのたれを絡めて炒めている。ごはんに合うように味付けをした、トッピングの粗きざみしょうがと一緒に食べられる。

「唐揚スペシャル」は、ほっかほっか亭自慢の唐揚が3コ入った、スペシャル弁当。外はカリカリ、中はジューシーな鶏もも肉のオリジナル唐揚でごはんもすすむ。おかずのボリュームもちょうどよく、食べやすいスペシャルシリーズメニューとなっている。

「チキン南蛮スペシャル」は、スペシャルのラインアップでも人気のメニュー。カリッと揚げた鶏肉に、オリジナルの黒酢あんと、たまごたっぷりのタルタルソースの相性が抜群で、究極のコンビネーションになっている。添え物のスパゲッティに黒酢あんとタルタルソースを絡めて食べても絶品の逸品となっている。

「牛焼肉スペシャル」は、店内で炒める牛バラ肉と玉ねぎにオリジナルのたれが絡み合うスタミナたっぷりのメニュー。蓋を開けた瞬間に、食欲をかき立てる香りが飛び込んでくる。キムチ付で、箸休めにもちょうど良いピリ辛感とのこと。もっとがっつりと食べたい人にぴったりな、お肉が1.5倍の肉盛は、1270円(税込)での提供となる。

「とりめしスペシャル」は、のり弁当でも人気の白身フライとちくわ磯辺を採用したメニュー。スライスされた唐揚に、自慢のとりめしのたれをたっぷりかけて、思いきり頬張ってみてほしいという。どのおかずから食べるか迷うくらいのバラエティ豊かなスペシャル仕様になっている。なお、「とりめしスペシャル」は、西日本エリアでのみ取扱い予定になっている。

「目玉焼きハンバーグスペシャル」は、ふっくらとやわらかいハンバーグに、相性バツグンの特製デミグラスソースをかけて仕上げた自慢のメニュー。目玉焼きとベーコンがアクセントで、これぞ弁当といえる、ごはんによく合うメニューに仕上げた。なお、「目玉焼きハンバーグスペシャル」は、西日本エリアでのみ取扱い予定になっている。

紅鮭を使用した、「シャケスペシャル」が復活する。店内で焼き上げた濃厚な紅鮭に、たまごやきや、きんぴらなどの和惣菜も入った和食テイストのメニューとなっている。紅鮭とごはんのお供としてもぴったりな椎茸昆布も添えている。なお、「シャケスペシャル」は、西日本エリアでのみ取扱い予定になっている。
6月1日以降は、ほっかほっか亭の生誕月として、お店で手づくり、つくりたてのおいしさを人々に届けながら、消費者に楽しんでもらえる様々なキャンペーンを企画しているという。
[小売価格]
のりスペシャル:790円
しょうが焼スペシャル:890円
唐揚スペシャル:790円
チキン南蛮スペシャル:890円
牛焼肉スペシャル:1040円
※1.5倍の肉盛は1270円
とりめしスペシャル:880円
目玉焼きハンバーグスペシャル:910円
シャケスペシャル:960円
(すべて税込)
※西日本エリア店舗での仕様と価格になっている。一部、エリアによってメニューや金額が異なる
[発売日]6月1日(日)
ほっかほっか亭総本部=https://www.hokkahokka-tei.jp