
サントリーは、昨今の若年層が瓶ビールを支持する傾向や夏季の猛暑に着目し、飲食店の店頭や消費者に見える位置で「サントリー生ビール」瓶を氷水で“キンキン”に冷やし提供する“キン冷(れい)サン生”プロモーションを開始した。5月22日には、大衆酒場 ニューコーナン 品川店で“キン冷サン生”プロモーションの概要説明や「サントリー生ビール」瓶を氷で“キンキン”に冷やし提供するツールなども紹介した。

「2023年4月に新発売した『サントリー生ビール』は、昨年3月から飲食店向けの瓶および樽の販売を開始。今年2月には中味とパッケージのリニューアルを行った。『サントリー生ビール』のグッとくる飲みごたえと飲みやすさが好評を得て、発売以来伸長し続けている」とサントリー生ビールのこれまでの歩みについて、サントリー 営業推進本部 業務用統括部 小林大亮氏が語る。

「昨年、飲食店での取り扱いを開始。当初、取り扱い店舗は1万店であったが、今年3月には2万1000店と倍増した。取り扱い開始以降、『サントリー生ビール』のおいしそうなイメージが向上している」と、飲食店での取り扱いがスタートし、ブランド接点が大きく拡大。「サントリー生ビール」独自のブランドイメージ確立につながっていると分析する。「飲みやすさ、食事との相性の良さから飲食店に好評で、他社ブランドから『サントリー生ビール』への切り替えも多い」と、飲食店からも選ばれる存在になっていると目を細めていた。

「今年2月のリニューアルでは、さらに堂々と“生”を訴求するべく、中央の“サントリー生ビール”を赤字にすることでブランド認知を強化した」と、「生」を訴求強化したリニューアルを行ったと説明する。「『サントリー生ビール』瓶では、缶・樽と異なる魅力や全容器で一貫したブランド訴求の力によって、販売数量以上にブランド認知向上や顧客接点の拡大に寄与したと自負している」と、瓶では独自の活動が奏功しているのだと解説する。「若年層に対し調査を行った結果、約1/3が月1以上自宅以外で飲酒しており、その約半数が月1以上瓶ビールを飲用していた」と、若年層では瓶ビールを支持する動向がみられたと語る。「若年層における一回あたりの飲酒量は低下しているものの、レトロ嗜好などが要因で瓶ビールを飲んでいる」と推察する。

「そこで、『サントリー生ビール』を氷でキンキンに冷やして提供する“キン冷サン生”プロモーションを開始する」と、暑い季節にぴったりな施策でブランドファンの増加や販売数増加を図ると訴える。

「先行してプロモーションを行った店舗では、タライやバケツに氷を張り、瓶をキンキンに冷却。通常冷蔵とどちらが美味しく感じたかを聞いたところ、7割以上がキン冷サン生と回答した。また89%が氷で瓶ビールが冷えている状態の方が、飲みたくなると回答していた」と、味わい・見た目ともに高評価を得たのだと紹介した。

「ユーザーだけでなく、飲食店からも高評価の声が寄せられており、販売数の増加やスペース問題の解決に期待する声があがっていた」と、氷によるシズル感が注文を喚起するのではないかといった意見があったと話していた。


「今回のプロモーションでは、瓶の冷却・店内外での演出に使用できるツールを複数展開する」と、タライの特大サイズと中サイズ、バケツ、クーラーボックス、ボトルクーラー、手ぬぐい、ステッカーなどのツールを提供し、「サントリー生ビール」瓶を氷でキンキンに冷やして提供してもらうのだとアピールした。

