SCREENホールディングス、次世代がん診断支援システム・サービス提供の京ダイアグノスティクスを買収

株式会社SCREENホールディングス(7735)は、2025年3月31日付で、京ダイアグノスティクス株式会社(京都府京都市、以下:京ダイ社)の発行済株式の過半数を取得し、子会社化した。

SCREENホールディングスは、半導体製造装置、ディスプレー製造装置・成膜装置、プリント基板関連機器などの産業用機器を製造する企業グループの持株会社。

京ダイ社は、ベンチャー企業で、京都大学医学研究科の研究成果をもとに、大腸がんをはじめとするがん治療に貢献するがん診断支援・サービスを提供している。

目的

大腸がんの治療法には、外科手術、放射線療法、薬物療法など多様な手法が存在しており、特に薬物療法については、患者それぞれに効果的な薬剤が異なり、投薬後の結果次第で薬剤の変更を繰り返すことになり、身体的・経済的負担が大きくなっている。

この現状に対し京ダイ社では、患者から採取したがん細胞を体内に近い状態まで培養し、これらのがん細胞を用いて抗がん剤の効果を治療前(投与前)に調べることで、患者個人に合わせた抗がん剤治療を実現する「がん個別化医療」の社会実装を目指している。

SCREENホールディングスは、2021年より京都大学、SCREENホールディングスの子会社であるAFIテクノロジー(京都府京都市)および京ダイ社と共に、がん個別化医療の実現に向けた共同研究を開始。

今回の出資により、京ダイ社のもつ細胞培養技術の発展をサポートするともに、SCREENグループの技術や知見を融合し、革新的ながん個別化医療の実用化を加速させる狙い。

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(提供:日本M&Aセンター

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