イオン、イオンモール完全子会社化に向け基本合意締結

イオン株式会社(8267)は、同社によるイオンモール株式会社(8905)の株式交換による、完全子会社化に向けた協議を開始する旨の基本合意書を締結することを決定した。

イオンを株式交換完全親会社、イオンモールを株式交換完全子会社とする株式交換を予定している。

イオンは、「AEON」などの総合スーパーや食品スーパーを全国展開する会社で、国内流通の大手。

イオンモールは、大規模地域開発及びショッピングモール開発と運営、不動産売買・賃貸・仲介を行っている。

背景・目的

国内のショッピングセンター業界を取り巻く環境は、人口動態の変化、建築費の高騰、競合施設間の競争激化、EC化の進展等、厳しい状況であり、今後は競争力を維持できない施設の淘汰が進んでいくものと考えられている。

また、近時、急激なインフレにより、建設費や人件費の高騰、金利の上昇といった経営環境の急速な変化が生じている。さらに、世界的な異常気象の多発や、地政学的なリスクの高まりなど、不確実性が高まっており、イオンモールの事業に大きく影響を及ぼすものと想定される。

こうした厳しい環境下にあっても、イオンモールが完全子会社になることで、イオングループのスケーラビリティを最大限に活用できるようになり、ショッピングセンターのテナント・個人顧客等に対する提供価値を向上することを通じて、イオンモール及びイオングループ全体の企業価値向上に貢献すると判断し、両社で完全子会社化の協議を開始すべく、本基本合意書を締結することとした。

日程

本基本合意書締結日:2025年2月28日
本株式交換契約締結日(両社):2025年4月上旬(予定)
本株式交換の効力発生日:2025年7月(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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