法華津和徳(ほけつかずのり)さんは、心の専門家・佐藤康行先生が開発した「美点発見」を通じて、多くの人々の人生にポジティブな変化をもたらしています。職人として20年のキャリアを積んだ後、40歳で新たな道を模索し、美点発見アドバイザーとしての活動を開始しました。彼の情熱は、個人の成長を助けるだけでなく、組織や社会全体のつながりを深めることに向けられています。
法華津さんは「美点発見」を通じて、人々が自分の内なる価値に気づき、それを他者と共有することで、より良い人間関係を築くためのサポートをしています。
「美点発見」とは何か
住谷： 法華津さん、まずは「美点発見」というメソッドについて教えてください。
法華津： 「美点発見」は、相手や自分自身の心の中にある素晴らしい点を引き出し、それを伝えることで心を豊かにする方法です。これによって自己肯定感が高まり、人間関係も驚くほど良くなっていきます。ただ褒めることとは異なり、相手の本質的な価値を見つけ出すプロセスです。 具体的には、対象となる人を一人思い浮かべ、その人の良い点を箇条書きで書き出すことから始めます。この作業は単に褒めるだけではなく、相手の行動や性格の奥深くに隠れている価値を見つけることを目指します。さらに、「今この瞬間最高！」という言葉を心の中で唱えてから美点を書き出すことで、自分自身の心も整えられ、集中力が高まります。これにより、より多くの美点を発見できるのです。
住谷：具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか？
法華津： 一言で言えば、人間関係の改善です。例えば、職場で同僚との関係がぎくしゃくしている場合でも、「美点発見」を通じて相手の良い面に目を向けることで、自然とコミュニケーションが円滑になります。また、家族間の関係でも効果は顕著です。親子関係や夫婦関係においても、「美点発見」を実践することで、お互いに対する感謝や尊敬の念が深まるのです。 さらに、このメソッドは自己肯定感を高めるためにも非常に有効です。他者の美点を見つける作業を通じて、自分自身の中にも良い点がたくさんあることに気づけるようになります。これが結果として、個人の成長や行動力の向上につながります。
職人からアドバイザーへ—転機となった出会い
住谷： 職人から「美点発見」アドバイザーへと転身された背景には、どのようなエピソードがあるのでしょうか？
法華津： 私は壁紙職人だった20代の頃、コミュニケーションが苦手で悩んでいました。技術は磨けても、それを伝える力が欠けていたんです。そんなとき、佐藤康行(さとうやすゆき)先生の著書に出会いました。そこには「人の本質的な価値に目を向けること」の重要性が書かれており、深く感銘を受けました。 私が職人になった理由の一つは、話すのが得意ではなかったからです。当時は内向的な性格で、自分の思いをうまく伝えられずに苦労しました。そのため、職人として腕を磨きながら、「喋らなくても技術があれば生きていける」と思っていたのです。しかし、20代後半になると、自分の技術だけでは仕事を維持することが難しいと気づき始めました。 そこで、コミュニケーションスキルを磨こうと、様々な本を読み漁るようになりました。しかし、どれも自分に合うものが見つからず、葛藤の日々が続きました。そんな中で出会ったのが佐藤康行先生の著書です。その内容はまさに目から鱗で、「これだ」と直感的に感じました。すぐに本に記載されていた連絡先に問い合わせ、学びを深めるために動き始めました。
住谷： それが「美点発見」との出会いだったんですね。
法華津： はい。そして33歳のときに本格的に「美点発見」を学び始めました。それが自分を変える大きなきっかけになり、40歳で上京するという人生の転機へとつながりました。当時の私は、まだ自分に自信が持てず、迷いや不安も多くありました。しかし、「美点発見」を通じて自己肯定感を高められたことで、自分の可能性を信じられるようになりました。
「美点発見」の実践とその効果
住谷： 実際に「美点発見」を通じて、どのような効果が生まれていますか？
法華津： 例えば、ある中学生の女の子が不登校になり、「美点発見」を実践したことで学校に復帰した例があります。さらに、彼女をいじめていた子とも友達になるという奇跡的な変化が起きました。このメソッドは、個人の内面的な変化が周囲にも良い影響を与えることを証明しています。 また、ある企業が管理職研修でこのメソッドを導入した際、参加者は「部下の新しい才能を発見できた」と語っていました。特に部下が持つ強みを意識的に評価することが、チーム全体の士気向上に繋がったケースがあります。研修後、彼らの職場では意見の交換が活発化し、業務効率が向上しただけでなく、信頼関係の強化という副次的効果も見られました。
住谷： 他にも家庭での成功例などはありますか？
法華津： もちろんです。ある家族では父親と子どもの関係が冷え切っていましたが、この「美点発見」を通じて大きな改善が見られました。父親が子どもの美点をリスト化して伝えたことで、子どもが自信を取り戻し、さらにコミュニケーションが円滑になったんです。 教育機関でもいじめの抑制効果が証明されています。例えば、教師が生徒の美点を意識的に見つけるプロセスを授業の一環として実施したところ、クラスの雰囲気が明るくなり、いじめの件数が劇的に減少したケースがあります。このように、このメソッドは社会全体の調和を促す可能性があるのです。 このように、「美点発見」は個人の内面的な変化だけでなく、それを超えた広い社会的な影響をもたらす力を持っているのです。この実践を続けていくことで、さらに多くの人々にその価値を届けたいと思っています。
未来への展望
住谷： 最後に、法華津さんが描く今後のビジョンについてお聞かせください。
法華津：私の目標は、「美点発見」を通じて、世界中の人々が自分の価値を認識し、それを互いに認め合う社会を作ることです。人生100年時代を迎えていますが、私は現役100歳でもこのメソッドを伝え続けたいと思っています。それが、私自身の使命であり、最愛の妻と共に歩む人生の目標です。 具体的には、教育機関や企業、そして地域コミュニティで「美点発見」を広めていきたいと考えています。例えば、全国の小中学校での導入を進めることで、いじめ問題の根本的な解決を目指しています。また、企業では、働き方改革の一環として「美点発見」を取り入れることで、社員のモチベーション向上や職場環境の改善を実現したいと思っています。 さらに、国際的な活動にも力を入れていきたいです。特に発展途上国では、教育や職業訓練の場で「美点発見」を導入することで、人々が自分の可能性を信じ、地域全体が発展していくモデルを構築したいと考えています。
住谷：本日は貴重なお話をありがとうございました！
法華津： こちらこそ、ありがとうございました！
■法華津 和徳さん
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本記事は、スタンダードCollaboratorの法華津 和徳さんと住谷さんとの対談の内容です。 ワクセルCollaboratorの方は、トークセッションの収録から、YouTube動画制作およびトークセッション記事制作が可能です。
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