三菱ケミカルG、田辺三菱製薬を5100億円で米べインに売却

三菱ケミカルグループ株式会社(4188)は、連結子会社である田辺三菱製薬株式会社(4508)を、Bain Capital Private Equity, LP(以下:ベインキャピタル)が投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-94(東京都千代田区)の傘下に異動することを決定した。

これに伴い、田辺三菱製薬並びに、同社の子会社であり三菱ケミカルグループの孫会社であるMedicago Inc.(カナダ)、Welfide International Corporation(米国 ニュー・ジャージー州)及びAlpha Therapeutic Corporation(米国 ニュー・ジャージー州)が、三菱ケミカルグループの特定子会社に該当しないこととなる。

田辺三菱製薬は、医療用医薬品を中心とする医薬品の製造・販売を行っている。

背景・目的

田辺三菱製薬は、グループのファーマ事業における中核企業としてグループの財務基盤の安定・強化に貢献してきた。

2020年の完全子会社化を経て、グループ内での技術・人材の相互活用を通じ、事業間のシナジー創出に尽力したが、業界や事業構造の変化等により、化学と医薬との親和性及びシナジーの顕在可能性が希薄化した。

三菱ケミカルグループは、田辺三菱製薬の将来成長の実現を可能にするベストオーナーを丹念に探索した結果、ヘルスケア分野への豊富な投資実績のあるベインキャピタルのもとで成長戦略を推進することが、最適な選択であると判断した。

株式の状況

異動前の所有株式数 560,982,826株(議決権の数:5,609,828個)(議決権所有割合:100%)
異動株式数 560,982,826株(議決権の数:5,609,828個)
異動の対価 約510,000百万円
異動後の所有株式数 0株(議決権の数:0個)(議決権所有割合:0%)

日程

定時株主総会 2025 年6 月下旬(予定) 本異動実行日:2026年3月期第2四半期(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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