江田可愛(えだかあい)さんは、2人の子供を育てながら、時間と場所に縛られない働き方を模索し、動画編集の世界に飛び込みました。未経験からスキルを習得し、限られた時間を効率的に活用しながら夢を形にしていく姿は、多くの人に勇気を与えます。今ではクリエイターチームを率いるクリエイティブディレクターとして活躍する江田さんに、一歩踏み出したその先で得た学びと挑戦の軌跡を伺いました。 |
動画編集を始めたきっかけ
動画編集を始めたのは、育休中に「家で何かできることないかな」と考えたのがきっかけでした。2人目の子どもが生まれて、育児に追われる毎日。自分の中で「このまま育児だけに専念するのはちょっと違う気がする」という気持ちが湧いてきたんです。
実は私、子供の頃は男の子に生まれたかったと思うくらい活発で、男の子たちと外遊びばかりしていました。そんな私が大人になり、家の中で子供と過ごす時間が増えるにつれ、子供との時間を大切にしながら、時間や場所に縛られずにアクティブに働けて、稼げる仕事があれば理想的だと思いました。
そんな時、当時2歳半の娘がYouTubeデビューをして、何度も何度も繰り返し動画を観ている姿を見て「私もこうした動画がつくれるかも?」と感じたんです。「観るだけじゃなくて、クリエイター側になったらもっと楽しいかも!」と心が動いた瞬間からなんだかワクワクしてきて、気づいたら動画編集の世界に飛び込んでいました。
育児と学習は両立できる?
本格的に動画編集を学ぶため、オンラインの動画編集スクールに通い、半年間みっちりと学びました。編集技術を身につけるだけではなく、どうすれば視聴者の心に響く動画を作れるのかを考え、マーケティングやキャッチコピー、視聴者心理についても学びました。
さらに、数多くの動画を見て、質の高い動画をストックし、上手くいっている動画の手法や構成を研究し、まずは「徹底的に真似をすること」を意識しました。ただ技術を習得するだけでなく、成功事例を学び真似ることが重要だと思います。徹底的に学ぶという姿勢こそが、未経験者が新たな分野で成功するための鍵だと思います。
育児と学びを両立することは、決して簡単なことではありません。0歳と2歳の子供を抱えながらの学習は、時間的にも体力的にも厳しいものでしたが、子供が寝ている間を使って勉強するなど、限られた時間を効率的に活用しました。育児中でも学ぶことを楽しみ、手を抜くところは抜いて、期限を決めて時間を有効に使うことを意識しました。
また、動画編集スクールでは、同じ志を持つ仲間や先輩たちとつながることで、モチベーションを保ちました。頼れる仲間とのつながりが支えとなり、たくさんの時間を共にしました。時には同じママ同志で育児の悩みを相談することで心が軽くなり、また頑張ろうと思えることもたくさんありました。自分一人ではなく、周りの力を借りることもまた、成功の秘訣だと感じています。
子供に見せる「後ろ姿」
お伝えしたいのは、一歩踏み出すことの重要性です。多くの人は、「子供がいるから」「時間がないから」と、挑戦することをためらいます。できない理由・やらない理由はいくらでも出てきます。
しかし、やりたいと思ったその瞬間こそが、あなたにとってのタイミングです。「やりたい」と思って一歩踏み出すことを決めた瞬間から「できる方法」を考え出すからです。何歳からでも新しいことを始めるのは遅くないと、私は強く感じています。
私は半年間、全力で動画編集に取り組みました。子供を育てながらでも、目標に向かって全力で学び続けることで、新しいスキルを習得することができたのです。ママだからこそ、努力する姿を子供に見せることが大切です。自分が一歩踏み出し、新しいことに挑戦する姿を見せることで、子供たちにも「挑戦する勇気」を伝えることができるのです。
終わりに
私の経験を通して、未経験でも、ママであっても、一歩踏み出すことで新しい世界が開けることを伝えたいと思います。学ぶときには徹底的に学び、実践することで、自分の夢を形にしていけます。
そして、その姿を見せることで、子供たちにも未来を切り開く力を伝えられるのです。「やりたい」と思ったときがタイミングです。その気持ちを大切に、一歩踏み出してみてください。