2023年度年間総手術件数(内視鏡下外科手術、ロボット支援手術等含む)が5,001件を超える施設は28施設(7.8%)、1,001~5,000件は137施設(38.1%)、1,000件以下は189施設(52.5%)、360施設の平均値は1,623.6件
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、手術室を所有している小中大規模病院を対象としてアンケート調査を実施し、手術室数、年間手術件数、手術室の主な医療機器の導入状況、機器別のメーカー評価を明らかにした。
ここでは、年間総手術件数および診療科別年間手術件数、特定医療機器のディスポーザブル製品の使用状況について、公表する。
1.調査結果概要
本調査では、全国の手術室を所有している小中大規模病院のME機器中央管理室を対象として、2024年5月~6月にアンケート調査を実施し、360施設から回答を得た。
本調査で、当該施設の2023年度年間総手術件数(内視鏡下外科手術、ロボット支援手術等含む)を尋ねたところ、年間手術件数が7,000件を越える施設が7施設(1.9%)、5,001件~7,000件の施設が21施設(5.8%)、3,001件~5,000件の施設が32施設(8.9%)、1,001~3,000件の施設は105施設(29.2%)、1,000件以下の施設は189施設(52.5%)で、平均値は1,623.6件(未回答・不明6件含む)となった。
さらに総手術件数に対する診療科別の割合を尋ね、診療科別年間手術件数の平均値を算出した。診療科別の年間手術件数をみると、最も高いのは「整形外科」の490.2件、続いて「消化器外科」364.4件、「婦人科」335.7件、「泌尿器科」304.8件の順になった。
2.注目トピック
ディスポーザブル製品の使用状況
手術室に設置・導入される医療機器のうち、超音波凝固切開装置(切開用プローブ)、メス先電極、トロッカー、手術用吸引サクション、尿管鏡・軟性尿管腎盂鏡、気管支鏡における、ディスポーザブル製品の使用状況を尋ねた。
最もディスポーザブル製品を使用している(ディスポ化率が高い)と回答された製品は「メス先電極」の286件(79.4%)、「手術用吸引サクション」が248件(68.9%)、続いて「トロッカー」の225件(62.5%)、「超音波凝固切開装置(切開用プローブ)」の218件(60.6%)、「気管支鏡」の83件(23.1%)、「尿管鏡・軟性尿管腎盂鏡」の66件(18.3%)の順であった。調査では、「気管支鏡」と「尿管鏡・軟性尿管腎盂鏡」のディスポ化率が低い結果となった。
調査要綱
1.調査期間: 2024年5月~6月 2.調査対象: 小中大病院の中央ME機器管理室 3.調査方法: 郵送によるアンケート調査 |
<本調査について> 調査時期:2024年5月~6月 調査対象施設:全国の手術室を所有している小中大規模病院2,361施設に郵送し、360施設から回答(回収率15.2%)を得た。 調査方法:郵送によるアンケート調査 対象となる手術室に設置・導入される医療機器:電気メス、バイポーラ、シーリング機能付バイポーラ、超音波凝固切開装置、内視鏡システム(2D・3D・4K内視鏡システム)、手術支援ロボットシステム、手術用顕微鏡、麻酔器、生体情報モニタ、人工呼吸器、血管撮影装置、気腹・排煙装置の12種類 |
<市場に含まれる商品・サービス> 手術室に設置・導入される主な医療機器 |
出典資料について
資料名 | 2024年版 手術室関連機器メーカー別評価分析(第4回) |
発刊日 | 2024年08月29日 |
体裁 | A4 476ページ |
価格(税込) | 275,000円 (本体価格 250,000円) |
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