GSIクレオス、CBD事業のアストラサナ・ジャパンと資本業務提携

株式会社GSIクレオス(8101)は、アストラサナ社(スイス、AstraSana Holding AG)の日本法人であるアストラサナ・ジャパン株式会社(東京都渋谷区)に出資し、日本国内でのCBD(カンナビジオール)原料の卸販売を開始することを発表した。

GSIクレオスは、「繊維」と「工業製品」の両事業をグローバルに展開している事業創造型商社。
アストラサナ・グループは、専門的知識と高度なスキルを用いてCBD事業における栽培・抽出・製造・輸出までを一貫して手掛けるグローバル企業。

背景・目的

CBDは、大麻草に含まれる成分の一種だが、日本でも法律で使用が認められている安全な成分で、大麻取締法にて規制されるTHC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なる。

2013年頃から欧米を中心に急速に認知が広まり、CBDを配合した製品が続々と登場、近年ではサプリメントや飲料、スキンケア製品など幅広い分野で利用が拡大しており、世界的に注目されている。

一方、CBDは合法でありながらも、大麻由来成分であることや規制の基準が不明瞭であったことから、日本国内においては取り扱いの難しさがあったが、2024年12月12日に施行された改正法によりCBD製品に許容される残留THCの閾値が明確に定められたことで、国内流通におけるCBD製品の安全性と信頼性が確保されることとなった。

日本は、CBDを食品原料および食品群として認める数少ない国であり、今回の法改正を機に、国内のCBD市場の活性化が期待されている。

GSIクレオスは、国内CBDマーケットの急成長が期待できることから、アストラサナ・ジャパンとパートナーシップを締結し、CBD販売事業に新規参入することを決定した。

今後は両社の強みを活かして、日本の新たな法規制に準じた安全で高品質なCBD原料を、国内で安定的に供給し、国内CBD市場の発展と、ヒト向け・ペット向けサプリメント分野においてもグループのリソースを活用したOEM生産や最終製品の販売など、新たなビジネスモデルの構築を図る。

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(提供:日本M&Aセンター

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