南海電気鉄道、通天閣観光を子会社化

南海電気鉄道株式会社(9044)は、通天閣観光株式会社(大阪市浪速区)の発行済株式の70.8%を取得し、子会社とすることを決定した。

南海電気鉄道は、鉄道事業、開発関連及び付帯事業、開発事業、流通事業、土地建物賃貸事業を行っている。
通天閣観光は、大阪市浪速区恵美須東に位置する新世界エリアを拠点に、大阪の温かみや賑わいのシンボルである「通天閣」の運営を担っている。

背景・目的

南海電気鉄道を中心とする南海グループは、公共交通事業と不動産事業を核に据えた「まちづくり」を通じて、沿線全体の活性化を図ってきた。

特にエリアマネジメントの分野では「グレーターなんば」の創造を掲げ、なんば広場の整備、通天閣の玄関口となる新今宮駅周辺の賑わい創出など、様々な施策を実施している。

南海電気鉄道は、本件M&Aによる通天閣観光の株式取得を通じて、「通天閣」や周辺地域の資産と合わせ、「グレーターなんば」構想をはじめとしたエリアマネジメント戦略を推し進めるとともに、地域に求められる社会インフラとしての機能を果たすことで、企業価値の向上と大阪のさらなる発展を加速させる狙い。

株式の状況

異動前の所有株式数 0株(議決権の数:0個)(議決権所有割合:0.0%)
取得株式数 140,550株(議決権の数:1,405個)(議決権所有割合:70.8%)
異動後の所有株式数 140,550株(議決権の数:1,405個)(議決権所有割合:70.8%)

日程

決議日    :2024年12月4日
契約締結日  :2024年12月4日
株式譲渡実行日:2024年12月27日(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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