東芝ネクストクラフトベルケ、東芝エネルギーシステムズの100%子会社に

東芝ネクストクラフトベルケ株式会社(神奈川県川崎市)は、ネクストクラフトベルケ社(ドイツ)が保有する東芝ネクストクラフトベルケの全株式を、東芝エネルギーシステムズ株式会社(神奈川県川崎市)に2024年11月28日付で譲渡したことにより、東芝エネルギーシステムズの100%子会社となったことを発表した。

なお、2025年3月1日付(予定)で、東芝エネルギーシステムズを存続会社、東芝ネクストクラフトベルケを消滅会社とする吸収合併を予定している。吸収合併後も、東芝ネクストクラフトベルケが提供しているサービスは、東芝エネルギーシステムズが承継し継続して提供する。

東芝ネクストクラフトベルケは、エネルギーリソースアグリゲーションサービスの提供を行っている。

ネクストクラフトベルケ社は、VPPの運営者として、数万の発電事業者、消費者、蓄電施設をネットワーク化し、エネルギー市場での取引、グリッド安定化のためのバランスシングサービスおよび顧客の発電と消費の最適化サービスを提供している。

東芝エネルギーシステムズは、エネルギー事業関連の製品・システム・サービスの開発・製造・販売を行っている。

背景・目的

東芝エネルギーシステムズは、2020年11月にネクストクラフトベルケ社との合弁会社である東芝ネクストクラフトベルケを設立し、日本国内において再生可能エネルギー発電所や需要家、発電事業者、蓄電所を束ねるアグリゲーター向けに、計画値同時同量への対応や電力取引の最適な運用などの支援サービスを提供してきた。

設立から4年間の協業を経て、東芝エネルギーシステムズとネクストクラフトベルケ社は、合弁事業を解消することに合意した。

東芝ネクストクラフトベルケは、バーチャルパワープラント(VPP)事業の立ち上げという初期目標を達成し、今後は東芝エネルギーシステムズが独自に事業を継続する。

ネクストクラフトベルケ社は、ヨーロッパ市場における自社のコアビジネスに再集中することを決定した。
(提供:日本M&Aセンター

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