味の素AGFは11月29日、コーヒーを中心とした家庭用製品の価格改定を発表した。対象製品は「ブレンディ」「ちょっと贅沢な珈琲店」など計172品で、2025年3月1日納品分より価格が15~30%程度引き上げられる(上昇幅は製品により異なる)。また、3月3日納品分からスティックコーヒー17品の容量改定(10~12%程度)も実施される。
今回の価格改定、容量改定の背景については、円安による為替影響も含めて、コーヒー豆をはじめとした各種原材料調達価格が高騰していることに加え、各種製造コストの上昇も重なったとしている。同社は「企業努力でコスト増を吸収すべく取り組んでまいりましたが、全てを吸収することが困難であるため、一部商品での価格改定、容量改定を実施させていただきます」としている。
具体的な価格改定の製品は以下の通り。2025年3月1日納品分より、「ブレンディ」スティック、「ブレンディ カフェラトリー」スティックなどのスティック45品種、「ブレンディ」「ちょっと贅沢な珈琲店」袋などのインスタントコーヒー(調整品含む)33品種、「ブレンディ」スティックブラック、「ちょっと贅沢な珈琲店」スティックブラックなどのスティックブラック30品種、「ちょっと贅沢な珈琲店」、「マキシム」などのレギュラーコーヒー30品種、「ちょっと贅沢な珈琲店」レギュラー・コーヒー プレミアムドリップなどパーソナルタイプドリップコーヒー25品種、「ブレンディ」ポーションなどポーションタイプ濃縮コーヒー/ティー9品種。
また、2025年3月3日納品分よりスティック17品種の容量改定を実施する。「ブレンディ」スティック 各種は、20本入りは18本入りに、27本入りは24本入りになる。「ブレンディ カフェラトリー」スティック 各種は、18本を16本に、20本は18本になる。「ちょっと贅沢な珈琲店」スティックコーヒーは22本が20本になる。
同社は、「これからも安全で高品質な商品の提供と嗜好品市場の活性化に向けて一層努力してまいります。何卒、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます」などとしている。
コーヒー業界全体では、原材料価格や為替などの高騰を受けて価格改定の動きが広がっている。消費者への影響が懸念される中、安全で高品質な製品を提供し続けるための企業努力が今後も問われそうだ。