綿半HD、九電工と新会社を設立し、ソヤノウッドパワーから発電事業を承継

綿半ホールディングス株式会社(3199、以下:綿半HD)は、新会社を株式会社九電工(1959)と共同して設立し、ソヤノウッドパワー株式会社の発電事業を承継することを決定した。

ソヤノウッドパワーは、信州F・POWERプロジェクトの一環として設立された発電事業会社。

背景・目的

ソヤノウッドパワーは、綿半建材株式会社(旧征矢野建材株式会社、以下:綿半建材)の民事再生に伴い、チップの供給義務契約が解除されたこと等により業績不振に陥った。

綿半HDでは、長野県の豊富な森林資源の有効活用や発電所設備を無駄にしないように再建方法を模索してきた。

ソヤノウッドパワーの株主間で協議をした結果、綿半HDと九電工が共同して新会社を設立し、ソヤノウッドパワーの発電事業を引継ぐ事を決定した。

スキーム

ソヤノウッドパワーの発電事業を新会社へ事業譲渡により移管する。

①FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)移行手続完了までの期間の措置として、綿半HD及び綿半建材が11月1日付で一般社団法人グリーンファイナンス推進機構、九電みらいエナジー株式会社及び北野建設株式会社が保有するソヤノウッドパワー株式を取得し、一時的に子会社化して発電事業を継続運営する。

(11/1現在の株主構成)

新株主 株式の種類 株式数 旧株主
綿半建材株式会社 普通株式 8,400 綿半建材株式会社
綿半建材株式会社 普通株式 7,800 九電みらいエナジー株式会社
株式会社九電工 普通株式 6,000 株式会社九電工
綿半建材株式会社 普通株式 2,000 北野建設株式会社
綿半ホールディングス株式会社 A種優先株式 10,000 一般社団法人グリーンファイナンス推進機構
八十二キャピタル株式会社 B種優先株式 4,000 八十二キャピタル株式会社

普通株主の構成:綿半建材75.21%、九電工24.79%

②FIT移行完了後にソヤノウッドパワーの発電事業を新会社へ事業譲渡し、ソヤノウッドパワーは特別清算をする。

新会社概要

・名称  :綿半ウッドパワー株式会社
・所在地 :長野県塩尻市
・資本金 :10,000千円
・役員  :代表取締役 有賀 博 (兼 綿半HD 代表取締役副社長)
      取締役   宇佐美 慶人 (兼 九電工 事業開発部 部長)
・株主構成:綿半HD65%  九電工35%
※発電事業の事業譲渡後、経営体制については見直しする。

今後のスケジュール

新体制移行にあたり、2024年12月頃に周辺住民への説明会を実施し、2025年4月にFIT変更手続の申請を行う。2025年6月頃に綿半ウッドパワー株式会社に事業が移管され、ソヤノウッドパワーは特別清算手続に移行する予定。

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(提供:日本M&Aセンター

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