関西を中心に展開する「大衆酒場 フレンチマン」(運営はらくちん(京都府京都市))。東京・渋谷の商業施設「サクラステージ」に新店舗をオープンした。都内では2店舗目となる今回は、冷凍フルーツを使った限定メニュー「ビアホールカクテル」(以下すべて税込表記、3種638円から)や、ランチ限定メニューとして「黒毛和牛ステーキランチ」(1枚120g、1,408円)なども提供している。カップルはもちろん、ひとりでも利用しやすい店舗として提案する。営業時間は11〜23時まで。
「大衆酒場 フレンチマン」は、フレンチと大衆居酒屋をかけ合わせた店づくりが特徴で、値ごろ感のある価格設定ながらも、フレンチに和風の要素を組み合わせた料理などが人気を博している。現在、大阪市内に5店舗、神戸に1店舗、東京・虎ノ門に1店舗を構えており、大阪の店舗では連日行列が絶えない状況にあるという。
8店舗目となる今回は、渋谷駅からほど近く、ビジネスパーソンも多くいるエリアに店舗を出す。カウンターは14席、テーブルは16席で、平均客単価は3,000円を想定する。
フードは約50酒類をそろえ、大阪と同じ価格に設定しており、小皿料理は1品198円から提供している。他にも、看板メニューの「ウニとイクラの冷製パスタ」(2,728円)や、ステーキやフォアグラなどを組み合わせた「ジョアキーノ・ロッシーニ」(2,189円)に加え、限定メニューとして冷凍フルーツの入った「ビアホールカクテル」も提供する。お酒に強くない人でも飲みやすく、写真映えのする商品に仕上げた。
さらに、ランチタイム(11〜15時)限定で「黒毛和牛ステーキランチ」を販売する。1枚から3枚まで選べるほか、ステーキランチを注文した人限定で「黒毛和牛ハンバーグ(トリュフソース)」(660円)や、「ライス」(220円)も提供する。17時まではハッピーアワーを行っており、ビールやハイボールなどを値ごろな価格で飲めるほか、ボトルワインも割引の対象となる。
この業態はコロナ禍の2020年10月に新大阪でスタートしたという。代表の渡辺哲也氏は「当時の居酒屋の利用シーンは少しだけ飲んで帰る、ということが多かった。新大阪は時間のない新幹線の利用者も多く訪れており、さまざまなニーズにマッチしていた」と振り返る。現在も店舗は順調な推移を見せているようで「複数人での利用はもちろん、一人でも気軽に楽しんでもらえる店になっている」と話す。
今後の展開については「都内でも、大阪で展開しているようなカウンターだけの店舗を出店したい」と語った。
〈冷食日報2024年10月21日付〉