こんにちは。ライターの「はるの」です!
皆さんは、紙風船で遊んだ経験はありますか?
小さい頃にカラフルな紙風船を膨らませて遊んだ思い出のある方も少なくはないはず……!
そこで今回は出雲崎の手作り紙風船を紹介していきます!
出雲崎の手作り紙風船の歴史
空気を入れて丸く膨らませて遊ぶ紙風船。
では、なぜ新潟県の出雲崎町で作られるようになったのでしょうか。
その歴史を見ていきましょう。
なぜ紙風船産業が発達したのか? |
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出雲崎町で紙風船の製造が始まったのは、大正5年です。
出雲崎町は元々、佐渡との交易地や北前船の寄港地などとして古くから漁業の盛んなまちとして栄えていました。
しかし、冬場は海が荒れて船を出すことが出来ないため、その間に行う仕事が必要でした。
そこで取り入れられたのが紙風船産業だったのです!
そして、漁に出ることのできない冬場の貴重な収入源や漁師の妻の内職として発展し、町をあげての紙風船の製造が始まったのです。
紙風船産業の現在 |
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以前は盛んに行われていた紙風船の製造も時代とともに徐々に衰退し、現在出雲崎町は国内で唯一の手作り紙風船の産地となりました。
そんな状況においても職人による手作業での昔ながらの製造技術が受け継がれ、細部まで綺麗な紙風船が作られ続けています!
そして、その美しさが評価され、国内だけでなく、海外の人からもお土産として人気を誇っています。
実は昭和初期頃にはクラッカーの代わりとしてクリスマス時期に大量にアメリカに輸出されていたこともあるそうです!
今も昔も国内外ともに魅力の伝わる素晴らしい芸術品とも言えますね。
そして、令和4年にはその伝統と国内で唯一の生産であることが評価され、「新潟県伝統工芸品」にも指定されました!
唯一の製造元「磯野紙風船製造所」
実は出雲崎町の中でも現在紙風船の製造を行っているのは1か所だけなのです。
それが大正時代の創業以来100年以上の歴史を持つ磯野紙風船製造所。
磯野紙風船製造所では、皆さんが想像するカラフルな球体の紙風船だけでなく、様々な色・形・デザインの紙風船が手作業で作られています!
子どもの遊び道具としてだけでなく、大人をも魅了する芸術品なのです!
例えば、トキやペンギンなどの形をした鑑賞用の紙風船・イチゴやクラゲといった球状ではない紙風船まで作られています。
その他にも、紙風船と手紙がセットになっており、プレゼントにも最適なレターセットや、オーダーメイドのデザイン・名入れなどの紙風船の販売も行っています。
国内唯一の製造所として伝統を守りつつ、新しい紙風船の形にも挑戦する素敵な製造所ですね。
磯野紙風船製造所HP:https://www.isonokamifusen.co.jp/
おわりに
いかがでしたか?
カラフルな定番の紙風船だけでなく、今も職人さんのアイデアで様々なデザインの紙風船が作られています!
自分のお気に入りのデザインの紙風船を見つけて、一度実物を手に取ってみたいですね‼
それではまた次の記事でお会いしましょう。
参考
出雲崎町観光協会
https://www.izumozaki.net/souvenir/
磯野紙風船製造所
https://www.isonokamifusen.co.jp/
新潟のつかいかた
https://howtoniigata.jp/spot/artisan/39713/
新潟県ホームページ「出雲崎手作り紙風船」
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/chiikishinko/kenden10.html
新潟観光ナビ
https://niigata-kankou.or.jp/spot/7566