コメ兵HD傘下のコメ兵、法人オークション「Rs-Auction」運営のRs-JAPANを買収へ

株式会社コメ兵ホールディングス(2780、以下:コメ兵HD)は、連結子会社である株式会社コメ兵(愛知県名古屋市)が株式会社Rs-JAPAN(神奈川県横浜市)の発行済株式の100%を取得し子会社化することを決定した。

なお、コメ兵を存続会社とし、Rs-JAPANを消滅会社とする吸収合併を2025年2月1日に行う予定である。

コメ兵は、中古品・新品の宝石・貴金属、時計、バッグ、衣料、きもの、カメラ、楽器などの仕入・販売を行っている。

Rs-JAPANは、主に法人向けに中古ブランド品の仕入・販売を行うブランドリユース企業。国内有数の法人オークション「Rs-Auction」を運営している。

目的

コメ兵HDグループを取巻くリユース業界は、持続可能な社会に向けた価値観の変化により消費者のニーズが高まっている一方、サービスやチャネルの増加に加え、業界再編の他、新規参入の企業も多いことから、買取・販売競争は激化の一途を辿っている。

このため、コメ兵HDグループは、主力事業であるブランド・ファッション事業において、ブランドリユース業界でのシェアNo.1を維持し、総流通量の拡大を図ることで業界内での優位性を高め、中長期的な収益力強化を目指している。

2024年5月には、将来的な「ブランドリユース売上高世界No.1」を見据えたマイルストーンである中期経営計画「Beyond the 80th year milestone」を策定。計画の最終年度にあたる2028年3月期の売上高2,500億円、営業利益150億円に向けて、持続的な企業成長及び企業価値向上を目指している。

中期経営計画では成長戦略の1つに、M&Aによる事業拡大を打ち出しており、本件は、その戦略に沿った投資の一環である。

コメ兵とRs-JAPAN、両社がそれぞれ有するブランドリユース業界における経営資源を一体化し、最大限に生かすことで、仕入の柔軟性向上、在庫の効率化、法人オークションの拡大など、仕入から販売までのバリューチェーンを強化することができ、収益性の向上を図る。

株式の状況

異動前の所有株式数 0株(議決権所有割合:0%)
取得株式数 10,000株(議決権の数:10,000個)
取得価額(※1) 690,000,000円
事業価値(※2) 1,702,000,000円
異動後の所有株式数 10,000株(議決権の数:10,000個)(議決権所有割合:100%)

※1:対象会社が株式譲渡実行日前に現金配当を実施した場合は、当該配当残高の金額相当額について、譲渡価額が減額される。

※2:事業価値は取得価額と有利子負債金額(2024年2月末)の合計金額から現預金額(2024年2月末)を控除した額を前提としている。

日程

取締役会決議日:2024年9月30日

契約締結日  :2024年9月30日

株式譲渡実行日:2024年11月1日(予定)

その他小売業界のM&A・事業承継の動向はこちら
(提供:日本M&Aセンター

無料会員登録はこちら