日清紡ホールディングス、船舶機器メーカーのドイツARGONICS社を買収

日清紡ホールディングス株式会社(3105)は2024年9月26日開催の取締役会において、同社の100%子会社であるAlphatron Marine Beheer BV (以下:AMB)が、ARGONICS GmbH(以下:ARGONICS)の全持分を取得することを決定した。

AMBは、機器の統合、インテグレーションを得意とし、欧州河川向け船舶機器の新造船向け市場において90%の高いシェアを誇る。

ARGONICSは、船舶機器の製造販売を行う。船舶の座標位置に基づいて針路維持制御を行うトラックパイロットを商品化しており、自動運航に欠かせないベース技術である船体制御技術やセンサーフュージョン技術を保有する。

持分の取得の理由

本件持分取得は、今年2月に公表した「中期経営計画2026」における無線・通信事業のマリンシステム分野戦略に沿ったM&Aであり、新たなビジネスモデル構築へとつなげていくものである。

技術的なミッシング・ピースを獲得し、船陸間のデータ共有によるデジタルビジネスを統合することで新規事業領域での市場優位性も構築する。また河川市場にとどまらず、大型商船の自動運航にも転用が期待できるため、当社グループの日本無線株式会社と大型商船市場の更なるシェア拡大でポートフォリオを拡大し、世界一のマリンソリューション・プロバイダとしてのブランド確立を目指す。

取得する持分、取得前後の持分の状況

異動前の所有持分比率 0.0% (議決権所有割合: 0.0%)

取得する持分比率 100.0% (議決権所有割合: 100.0%)

異動後の所有持分比率 100.0% (議決権所有割合: 100.0%)

日程

取締役会決議日 2024年9月26日

契約締結日  2024年9月26日

本件持分取得実行日 2024年11月30日

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(提供:日本M&Aセンター

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