(公財)食生活研究会(理事長=正田修(株)日清製粉グループ本社名誉会長相談役)はこのほど、第32回「食と健康」講演会をライブ配信形式で開催した。
正田理事長は冒頭挨拶で、「当財団は昭和16年に『財団法人農産化学研究会』として発足した。その後昭和28年に名称を『財団法人食生活研究会』に改め、さらに平成25年4月に公益法人制度改革による公益財団法人として認定を受け、名称を『公益財団法人食生活研究会』に変更した。創設以来、長年にわたり毎年『食』にかかわる研究者・研究機関への研究助成を行ってきた。公益財団法人移行後は新たに海外から日本への留学生支援事業を事業に追加し、さらに2023年度からは日本から海外への留学生支援事業を開始している」と財団の歴史を説明。
「研究助成は最近10年間(2014年度~23年度)で153件・1億4,400万円、2024年度は17件・1,600万円の助成を行っている。その中の7件はこれまでの研究実績を評価し、特に今後の研究の発展を期待する研究者に3年間助成を行うものだ。海外から日本への留学生支援は今年度のフランス、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、モンゴル、オーストラリアからの留学生7名を含め、12年間で合計52名を支援してきた。また、日本から海外への留学生支援は2023年度の2名に加え、今年度はイギリス、フランスの大学院に留学する3名を支援している」と報告した。
講演会では、財団の研究助成を受けた佐々木努氏(京都大大学院農学研究科食品生物科学専攻栄養化学分野教授)が登壇し、「生活習慣病の撲滅に向けた食行動と栄養研究」について報告。続いて、河盛隆造氏(順天堂大学名誉教授順天堂大学大学院医学研究科・文部科学省事業スポートロジーセンターセンター長)が「健康長寿をめざし、学童期から身体活動を増やし、正しい食生活をすべき!―SportologyCenterの成果から―」と題して講演を行った。
〈米麦日報2024年9月26日付〉