矢野経済研究所
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中古住宅購入後のリフォーム・リノベーションは、水回り関連や壁・床・天井を中心に平均約300万円で実施

~中古住宅を購入した人のうち、7割弱が今後のリフォーム・リノベーションに対する意向も~

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、中古住宅購入後に実施したリフォーム・リノベーションの内容や購入した中古住宅(戸建・マンション)などについて消費者アンケート調査を実施し、中古住宅購入に関わるリフォーム・リノベーションの実態などを分析した。ここでは一部の結果を公表する。

中古住宅購入後に実施したリフォーム・リノベーションの内容(複数回答)

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今後のリフォーム・リノベーションに対する意向(単数回答)

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1.調査結果概要

本アンケート調査は2024年5月に、過去10年以内(2014年~2024年)に中古住宅(戸建・マンション)を購入した国内在住の主に20歳以上の男女1,200名に対し、中古住宅購入後に実施したリフォーム・リノベーションの内容や購入した中古住宅などについてアンケート調査を実施し、中古住宅購入者のリフォーム・リノベーションの実態や動向について分析した。

そのうち、中古住宅(リノベーション済み中古住宅を含む)を購入後にリフォーム・リノベーションを実施した800名に対し、実施したリフォーム・リノベーションの内容について聞いたところ(複数回答)、「トイレ」が最も多く55.5%、次いで「壁・天井」が54.1%、床(フローリング、畳、カーペットなど)」が49.9%、「キッチン」が48.6%、「浴室」が46.9%、「洗面台」が43.4%となった。また、実施したリフォーム・リノベーションの総額は、「100万円~200万円未満」が最も多く22.1%、「50万円~100万円未満」が14.9%、「200万円~300万円未満」が13.6%となった。

本調査結果から、中古住宅購入後のリフォーム・リノベーションは、水回り4点(トイレ、キッチン、浴室、洗面台)や壁・床・天井を中心に、100~300万円程度で実施されているとみられ、平均金額は約300万円と試算される。

2.注目トピック

中古住宅を購入した人のうち、7割弱が今後のリフォーム・リノベーションに対する意向あり

中古住宅(リノベーション済み中古住宅を含む)を購入した1,200名に対し、今後のリフォーム・リノベーションに対する意向について聞いたところ、「リフォーム・リノベーションをしたい」が14.3%、「どちらかというと、状況に応じてリフォーム・リノベーションをしたい」が53.6%となっており、リフォーム・リノベーションの意向ありとする層は67.9%(上記2回答の合計)となった。

また、このリフォーム・リノベーションの意向ありとする層(815名)に対し、今後リフォーム・リノベーションをしたいと考える理由について優先順に聞いたところ(複数回答)、最も優先される理由は「経年と共に、設備の劣化や汚れ等が想定されるから(57.4%)」が最も多い結果となった。

本調査結果から、中古住宅購入者が今後リフォーム・リノベーションをしたいと考える理由については、住宅リフォームを行う際の一般生活者の需要と大きな違いはない。一方で、今後のリフォーム・リノベーションのタイミングについては、一般的には住宅購入時から10年後、20年後、30年後と言われているが、本調査における中古住宅を購入した層は「分からない」との回答が多いことから、経年劣化とともにリフォームをしたいと考えているが、タイミングについて決まっておらず、一般的とされるリフォーム・リノベーションのタイミングとは必ずしも一致しない現状があるものとみる。

調査要綱

1.調査期間: 2024年4月~7月
2.調査対象: 過去10年以内(2014年~2024年)に中古住宅(戸建・マンション)を購入した国内在住の20歳以上の男女1,200名
3.調査方法: インターネットアンケート調査
<中古住宅リフォーム・リノベーションに関する消費者アンケート調査とは>

本アンケート調査は2024年5月に、過去10年以内(2014年~2024年)に中古住宅(戸建・マンション)を購入した国内在住の主に20歳以上の男女1,200名に対し、中古住宅購入後に実施したリフォーム・リノベーションの内容や購入した中古住宅などについてアンケート調査を実施し、中古住宅購入者のリフォーム・リノベーションの実態や動向について分析した。ここでは一部の結果を公表する。



本アンケート調査における「中古住宅購入後に実施したリフォーム・リノベーション」とは、自分の意志で工事会社に依頼して行ったリフォーム・リノベーションと定義する。したがって、中古住宅購入前に売主が行ったリフォーム・リノベーションや、個人で行ったリフォーム・リノベーション(DIY等)は含まない。

また本アンケート調査における中古住宅とは中古戸建、中古マンションを対象とし、リノベーション済み中古住宅を含む。この「リノベーション済み」とは、過去の居住者が行ったものではなく、新しい居住者のために仲介会社や不動産会社が行ったものと定義する。また、リフォーム・リノベーションの内容や規模は問わない。
<市場に含まれる商品・サービス>
住宅リフォーム・リノベーション

出典資料について

資料名2024年版 住宅リフォーム市場の現状と展望 ~中古住宅リノベーションに関する消費者調査編~
発刊日2024年07月30日
体裁A4 90ページ
価格(税込)132,000円 (本体価格 120,000円)

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