本記事はこんな方におすすめ
・暗号資産の損益計算ツールとは何? ・損益計算ツールを使うメリットを知りたい ・おすすめの損益計算ツールを知りたい |
暗号資産の取引が活発化する中、確定申告の際に行う損益計算が大きな課題となっています。
複雑な取引履歴や価格変動を正確に把握し、適切な税金計算を行うことは、個人の投資家にとって非常に手間のかかる作業です。
そこで注目されているのが、暗号資産の損益・税金計算ツールです。これらのツールを活用すると、確定申告の負担を大幅に軽減できるだけでなく、ミスのない正確な申告が可能になります。
本記事では、無料で利用できる優れた暗号資産の損益・税金計算ツールを3つ紹介します。
これらのツールを活用することで、暗号資産投資をより効率的かつ安心して行えるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
暗号資産の確定申告には損益計算ツールが便利!
暗号資産の確定申告を行う際には、専用の損益計算ツールが便利です。
暗号資産の損益計算ツールとは、投資家の暗号資産に関する取引データを自動的に分析し、損益を計算するソフトウェアです。
多くのツールは、主要な暗号資産取引所との連携機能を持ち、取引履歴を直接インポートできます。また、ユーザーは複数の取引所やウォレットの情報を一元管理でき、煩雑な手作業を大幅に削減することが可能です。
これらのツールは、日本の税法に準拠した計算方法を採用しており、個人投資家だけでなく、税理士や経理担当者にも活用されています。
さらに、多くのツールが基本機能を無料で提供しているため、初心者でも簡単に利用をできる点が特徴です。
暗号資産の損益計算ツールを使うメリット
暗号資産の損益計算ツールを使うメリットは以下の通りです。
・確定申告の作業負担を減らせる ・正確かつ自動計算により人的ミスを防げる ・最新の税法に対応している ・保有資産を一括で管理・確認できる |
順番に解説します。
確定申告の作業負担を減らせる
暗号資産の損益計算ツールのメリットとして、確定申告の作業負担を大幅に軽減できるという点があります。
従来、投資家は膨大な取引履歴を手動で整理し、複雑な計算を行う必要がありました。しかし、損益計算ツールを活用することで、取引データの自動インポートや損益の即時計算が可能となり、作業時間を大幅に短縮できます。
さらに、多くのツールは確定申告書類の作成機能も備えており、必要な情報を適切な形式で出力できます。
これにより、投資家は本来の投資活動により多くの時間を割くことができ、効率的な資産運用が可能になります。
正確かつ自動計算により人的ミスを防げる
暗号資産の損益計算ツールの大きなメリットの一つは、人的ミスを最小限に抑えられる点です。
手動での計算や入力作業は、どうしてもミスが発生しやすくなります。特に、取引頻度が多かったり、複数の取引所を利用していたりする場合、その危険性は高まります。
しかし、損益計算ツールは高度なアルゴリズムを用いて自動的に計算を行うため、人的ミスのリスクを大幅に低減することが可能です。
また、多くのツールは計算結果の検証機能も備えており、万が一の誤りも早期に発見できます。これにより、投資家は安心して確定申告を行うことができ、税務上のトラブルを未然に防げます。
最新の税法に対応している
暗号資産の損益計算ツールのメリットとして、最新の税法に対応している点があります。
暗号資産に関する税制は、技術の進歩や市場の変化に伴い、頻繁に更新されています。個人の投資家が常に最新の税法を把握し、適切に対応することは非常に困難です。
しかし、優良な損益計算ツールは、開発元が定期的にアップデートを行い、常に最新の税法に対応しています。これにより、複雑な税法の変更を逐一確認する必要がなく、常に正確な計算結果を得られるのが特徴です。
また、多くのツールは税理士などの専門家の監修を受けており、信頼性の高い計算結果を提供しています。
このような最新の税法への対応は、投資家が安心して暗号資産取引を継続できる重要な要素となっています。
保有資産を一括で管理・確認できる
最後のメリットは、保有している資産を一括で管理・確認ができる点がです。
暗号資産に投資している方の中には、リスク分散や取引の利便性などから、複数のプラットフォームを利用する方も少なくないでしょう。
損益計算ツールを使用すると、各プラットフォームの資産残高や取引履歴を一つの画面で確認でき、総合的な資産管理が容易になります。
また、多くのツールはポートフォリオ分析機能も備えており、資産配分の最適化や投資戦略の立案に最適です。さらに、リアルタイムの価格情報と連動している場合も多く、市場の動向に応じた迅速な意思決定が可能です。
上記のような包括的な資産管理機能は、投資家の運用効率を大幅に向上させる重要な要素となっています。
【ここに注目】暗号資産の損益計算ツールを選ぶポイント
暗号資産の損益計算ツールを選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
・対応通貨/対応取引所の数 ・利用できる機能 ・料金プラン ・口コミ・評判 ・会計ソフトとの連携 ・カスタマーサポートの充実度 |
順番に解説していきます。
対応通貨/対応取引所の数
損益計算ツールを選ぶ際、まず確認すべき点は対応している暗号資産の種類と取引所の数です。
多様な通貨や取引所をサポートしているツールほど、柔軟な資産管理が可能になります。ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号資産はもちろん、新興の通貨や国内外の主要取引所にも対応しているか確認してみましょう。
特に自分が頻繁に利用する取引所がサポートされているかは重要です。その他、将来的に取り扱う可能性のある通貨や取引所もカバーしているツールを選ぶことで、長期的に使用できるツールの候補となりえます。
対応通貨や取引所が多いほど、より包括的な損益計算が可能になり、確定申告の際の手間も大幅に軽減されます。
利用できる機能
損益計算ツールを選ぶ際には、利用できる機能を確認する必要があります。基本的な損益計算機能に加え、その他にどういった機能を利用できるかツールごとに確認してみましょう。
一例として、本記事で紹介するツールには以下のような機能が搭載されています。
・自動データ取り込み機能 ・リアルタイムの資産評価 ・ポートフォリオ分析機能 ・確定申告書類の自動生成機能 ・取引履歴の詳細表示 ・グラフ化機能 |
上記の機能を活用すれば、資産運用の効率化や確定申告の作業負担を軽減することが可能になるでしょう。
料金プラン
損益計算ツールの料金プランは、長期的な使用を検討する上で重要になります。
多くのツールは基本機能を無料で提供していますが、高度な機能や大量の取引に対応する場合は有料プランへのアップグレードが必要です。無料版と有料版の機能差を十分に比較し、自分の取引規模や頻度に見合ったプランを選択することが大切です。
月額課金や年間契約、取引量に応じた従量制など、様々な課金モデルがあるので、自分の利用パターンに最適なものを選びましょう。
また、無料トライアル期間があるツールを選ぶと、実際の使用感を確かめた上で決定できるのでおすすめです。
口コミ・評判
損益計算ツールを選ぶ際には、他のユーザーの口コミや評判を確認しましょう。確認する際は公式サイトだけでなく、投資家のコミュニティや専門家のレビュー、SNSでの評価など幅広い調査をおすすめします。
特に注目すべき点は、使いやすさや計算の正確性、カスタマーサポートの質などです。しかし、個々のユーザーの利用環境や期待値が異なっている場合があるので、複数の情報源を比較検討することが大切です。
また、否定的な意見についても、その理由を分析し、自分のニーズと照らし合わせて判断することが重要と言えます。
口コミや評判を総合的に分析し、実際の性能や信頼性を確認してツールを選定しましょう。
会計ソフトとの連携
損益計算ツールを選ぶ際には、会計ソフトの連携ができるかを確認しましょう。
多くの投資家や企業は、暗号資産の取引以外にも収益源があるはずです。そのため、暗号資産の損益データを既存の会計システムに統合できるツールを選ぶことで、全体的な財務管理が容易になります。
具体的には、主要な会計ソフトへのデータエクスポート機能や、APIを通じた直接連携などがあります。これにより、暗号資産取引のデータを他の財務データと一元管理し、総合的な財務分析や税務申告の効率化が可能です。
会計ソフトとの互換性を確認し、自社の財務システムとシームレスに統合できるツールを選択することで、長期的な業務効率の向上に繋がります。
カスタマーサポートの充実度
損益計算ツールを選ぶ際には、カスタマーサポートの充実度を確認しましょう。暗号資産の取引や税務処理に関する疑問は、専門的かつ複雑な場合が多いため、迅速かつ的確なサポートが必要不可欠です。
カスタマーサポートの充実度は、サポートの提供時間やサポート手段、対応スピードなどから判断できます。また、ユーザーガイドやチュートリアル動画などのコンテンツの充実度も重要です。
さらに、定期的なウェビナーや個別コンサルティングサービスを提供しているツールもあり、これらは特に初心者にとって有益です。
充実したカスタマーサポートは、ツールの効果的な利用や長期的な満足度に繋がるので、事前に確認してみましょう。
【無料で試せる】暗号資産の損益計算ツールおすすめ3選
ここでは、おすすめの暗号資産の損益計算ツール3選を紹介します。
・cryptact ・Gtax ・defitact |
なお、今回ご紹介するツールは全て無料プランがあるので、お試しで使用感を確かめることができます。各ツールでどういった特徴があるのか詳しくみていきましょう。
cryptact
対応通貨 | 22,492種類 |
対応取引所&サービス | 124種類 |
DeFi/NFT取引への対応 | 〇 |
無料プラン | あり |
連携できる会計ソフト | マネーフォワード |
※2024年8月時点
◆特徴・強み
Cryptactは、暗号資産の取引履歴を自動で取り込みができる、便利な損益計算ツールです。特に日本国内の取引所との連携が強力で、取引履歴のインポートがスムーズに行えます。さらに、DeFiやNFTの取引にも対応しており、幅広い取引形態をカバーしています。
無料プランでは年間50件の取引に対応しており、初心者や取引頻度の少ないユーザーにとっては非常に使いやすいと言えるでしょう。
また、ユーザーインターフェースが直感的であるため、初めて利用する人でも簡単に操作できるのが特徴です。
必要に応じて有料プランにアップグレードすることも可能ですが、無料プランでも十分に機能を試すことができます。暗号資産の確定申告が初めての方でも、安心して利用できます。
◆料金プラン
プラン名 | 無料プラン | お試しプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | アドバンスプラン | プレミアムプラン | 億り人プラン |
年間取引件数 | 〜50件 | 〜500件 | 〜5,000件 | 〜50,000件 | 〜1,000,000件 | 〜5,000,000件 | 5,000,001件以上 |
DeFi/NFT取引への対応 | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり |
データ保持 | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
取引履歴一覧ダウンロード | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
料金 | 無料 | 8,800円/年 | 19,800円/年 | 33,000円/年 | 55,000円/年 | 110,000円/年 | 220,000円/年 |
defitact
対応ブロックチェーン | 21種類以上 |
対応DeFiサービス | 53種類以上 |
NFT取引への対応 | あり |
料金プラン | 無料 |
運営会社 | 株式会社pafin |
※2024年8月時点
◆特徴・強み
defitactは、特にDeFi(分散型金融)取引に強みを持つ損益計算ツールです。最大の特徴は、従来の暗号資産取引だけでなく、DeFi取引の複雑な損益計算にも対応している点です。
defitactを使用すれば、ウォレットアドレスを入力するだけで、関連する取引データを自動で収集することが可能です。
対応プラットフォームとしては、UniswapやCompound、Aaveなど主要なDeFiプロトコルをカバーしており、多様なDeFi取引に対応できます。さらに、DeFiプロジェクトによるトークン発行やエアドロップも正確に計算に反映されるため、複雑なDeFi取引を行っている投資家にとって非常に有用なツールとなっています。
defitactの基本的な機能は無料で利用可能ですが、高度な機能や大量の取引に対応する有料プランも提供されています。
Gtax
対応通貨 | 20,000種類 |
対応取引所&サービス | 70種類 |
DeFi/NFT取引への対応 | あり |
無料プラン | あり |
連携できる会計ソフト | ・freee・弥生会計・マネーフォワード |
※2024年8月時点
◆特徴・強み
Gtaxは、暗号資産の損益計算ソフトとして高い評価を受けているツールです。
特徴は、70以上の取引所に対応しており、無料で簡単に利用できる点です。特に初めて暗号資産の確定申告を行う投資家を対象に、使いやすさを重視したUI設計が意識されています。
主要な国内外の取引所との自動連携機能を備えており、取引履歴を簡単にインポートすることが可能です。
Gtaxの無料版では、年間100件までの取引に対応していませんが、高度な機能や大量の取引に対応する有料プランも用意されています。
初心者の方から取引頻度の高い投資家や、複数の取引所を利用する投資家まで幅広い人におすすめできるツールです。
◆料金プラン
プラン名 | フリープラン | ミニマムプラン | ライトプラン | ベーシックプラン | プレミアムプラン |
年間取引件数 | 〜100件 | 〜300件 | 〜1,000件 | 〜30,000件 | 30,001件〜 |
対応取引所 | 国内の主要取引所のみ | 国内の主要取引所のみ | 国内・海外の取引所 | 国内・海外の取引所 | 国内・海外の取引所 |
DeFi/NFT取引への対応 | なし | なし | なし | あり | あり |
料金 | 無料 | 5,500円/年 | 16,500円/年 | 33,000円/年 | 55,000円/年 |
暗号資産の損益計算ツールまとめ
本記事では、暗号資産の損益計算ツールのメリットやおすすめ3選を紹介しました。
損益計算ツールを活用することで、複雑な暗号資産取引の損益計算を自動化し、確定申告の負担を大幅に軽減できます。
本記事で紹介した3つのツールは、無料で試せる上にそれぞれ異なる強みを持っています。
暗号資産の損益計算ツールを選ぶ際のポイントを確認し、自身のニーズに合った最適なツールを選びましょう。
初めて損益計算ツールを使う方は、無料プランで使用感を確かめてみることをおすすめします。