ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
「XShelter」シリーズをPRする、ワークマン 広報部の伊藤磨耶氏(左から3番目)、同社 専務取締役の土屋哲雄氏(左から4番目)

ワークマン368店、WORKMAN Pro10店、WORKMAN Plus568店、さらに話題の#ワークマン女子66店や新業態「WORKMAN PlusII」9店の計1021店を展開するワークマンは、8月26日に東京国際フォーラムで同社アンバサダー、一般インフルエンサーとメディア向けに「ワークマン2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催した。イベントでは、今年の秋冬新製品のNo.1注目アイテムである“着る断熱材”「XShelter」シリーズを初披露するプレゼンステージが行われ、開発背景や商品の機能性を紹介した他、イベントのテーマである「機能の格付け」のビジネス戦略について説明した。また、会場内の各エリアを巡りながら注目展示を紹介するメディアツアーも行われた。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
「機能の格付け、始まる。」展示ディスプレイ

今回のイベントは、「機能の格付け、始まる。」をテーマに、製品に「グレード表示(格付け)」表示を導入し、「高機能で低価格」を誇る同社が得意とする機能性をわかりやすく伝え、着用シーンをイメージしやすい展示コーナーを展開した。また、サブテーマはメンズ向け「大人カジュアル宣言」および「Workman Colorsブランド製品(専売品)の立ち上げ」とし、機能性とデザイン性を兼ね備えた「キレイめ」ウェアを充実させ、週末の趣味用だけでなく、日常的に使えるデイリーユースウェアを提案した。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
ワークマン専務取締役の土屋哲雄氏

そして、今秋冬新製品の中でも最大の注目アイテムとなるのが、ワークマン快適ワーク研究所が開発した独自製品「XShelter」シリーズだ。同製品は、究極の断熱テクノロジー「XShelter」によって、寒さも暑さも感じさせない“無感覚”ウェアとなっている。プレゼンステージで、ワークマン専務取締役の土屋哲雄氏は、「近年は暖冬が続き、厚い防寒ウェアを着用する機会が少なくなってきてしまった。また、寒暖差が激しいため、冬場に何を着たらいいのか悩む消費者も増えている。当社でも、重防寒アウターの売上が2年前に比べて16%減少しており、天候や温度に左右されず、暖冬でも厳冬でも着用できる快適アウターの開発が急務となっていた」と、「XShelter」の開発に至る背景を語る。「開発にあたっては、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所と共同開発を行い、災害救護のエキスパートの知見も取り入れた。寒冷期の避難所のような過酷な環境下でも快適に過ごせる製品を目指して試験と改良を重ね、約1年半の月日をかけて『XShelter』が完成した」と、災害時での活用も意識して開発に取り組んだと話していた。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
「XShelter」展示コーナー

「『XShelter』は、独自開発の断熱シートと吸光発熱わたを組み合わせた新素材によって外部環境を遮断し、無感覚状態を実現する。人間が最も快適と感じるのは、寒くも暑くもない無感覚な状態であり、『XShelter』では、外部からの熱を無効化することで、衣服内快適温度の30~33℃をキープする」と、寒暖差に影響されず快適に着用できるという。「新開発の断熱材は、95%以上の独立気泡率を実現。断熱性の高い物質である『空気』に近いシートを開発し、ミクロサイズの粒子を積み重ねた素材が外気を遮断する。また、空孔率が高いため、中綿やダウンに比べて薄く、軽く、保温率も高くなっている」と、「XShelter」で使われている断熱材の構造についても解説した。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
「機能の格付け」展示コーナー

「当社は、日本初の機能性衣料に特化した全国小売チェーンを展開しており、現在、当社製品の機能性は260のピクトグラムで表現されている。一方で、ピクトグラムは機能の有無だけなので、消費者にとっては製品が選びにくいという問題もあった。そこで今回、機能を選んで買う人には機能レベルを示すことが重要だと考え、機能の格付けを開始する」と、イベントのテーマである「機能の格付け」にも言及。「例えば、耐雨度では、小雨用が『レベル3』、本降り用が『レベル4』、豪雨用が『レベル5』と機能を格付けすることで、消費者が目的に合った商品を選びやすくなる。また、当社にとっては、格付けで機能差を示すことによって、商品の購入数増加に期待できると共に、価格だけでなく機能面でも差別化を図ることができる。今後は、格付け基準を公開し、国内の競合先にも普及を図り、将来的には世界標準を目指す」と、世界展開も視野に「機能の格付け」を推進していくと意欲を述べた。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
メンズの「大人カジュアル」シリーズ

では、メディアツアーで紹介された各エリアの注目展示を見てみよう。まず、AUTUMN/WINTER COLLECTION「大人カジュアル」エリアでは、#ワークマン女子の次なる一手としてレディースの「キレイめ」カジュアルコーデやメンズの「大人カジュアル」シリーズを紹介。さらに、今春大きな話題となった「Workman Kids」の新製品も多数展示されていた。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
耐雨体験コーナー

「Workman TECH」エリアでは、機能の格付け・耐雨体験コーナーを設置。「耐雨」「防寒」「ストレッチ」などのカテゴリーで、グレード別に商品を展示し、それぞれの機能比較を行った。耐雨体験コーナーでは、製品グレード3~5に対して、どの程度の雨に耐えられるかを実際に体験することができた。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
「シン・ホッとするインナー」展示コーナー

「LIFESTYELE」インナー・グッズエリアでは、女性向けLIFESTYELEウェア「シン・ホッとするインナー」と「メリノウールシリーズ」を紹介。「シン・ホッとするインナー」は、暖かくてさらっと着られる機能性インナー。豊富な種類から自分に合った商品を選ぶことができる。

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「メリノウールシリーズ」展示コーナー

「メリノウールシリーズ」は、メリノ種の羊からとれた天然素材を使用したインナー。展示コーナーでは、一般的なウェアと「メリノウールシリーズ」の消臭効果を比べることができた。

ワークマン、「2024年秋冬新製品発表会~機能の格付け、始まる。~」を開催、着る断熱材「XShelter」シリーズを初披露
「XShelter」冷凍庫体験コーナー

「XShelter」エリアでは、今回発表された「XShelter」シリーズの全ラインアップが展示され、外気を遮断する機能性について紹介した。また、「XShelter」シリーズを着用してマイナス20℃の冷凍庫に入ることで、同製品の“無感覚”を実際に体験できるコーナーや、「XShelter」の断熱シートを使った「ホットプレート断熱実験」コーナーも用意されていた。

ワークマン=https://www.workman.co.jp/