アジア最大級の総合食品見本市の「FoodExpo PRO 2024」が8月15日から18日までの3日間、香港コンベンション&エグゼクティブセンターで開かれた。
主催は、香港貿易発展局(HKTDC)。展示会には日本を含む世界30カ国・地域から約1,860社・団体の出展者が集まり、50万人以上が訪れた。
このうち、日本畜産物輸出促進協会は、オールジャパンによる輸出促進活動として、日本産畜産物・加工品(牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、牛乳乳製品、食肉加工品)の特徴や品質に関する情報発信と試食を実施した。香港や世界各国からの来場者に日本産畜産物に対する認知度向上と輸出拡大を図るため、今回初めて牛肉から食肉加工品まで全6部門の輸出協議会が一堂に会し、ステージでのセミナーや実演、ブースでの展示を通して、日本産畜産物の特徴などを紹介した。
また、セミナーおよび各協議会ブースでは、調理実演や試食を振る舞ったほか、それぞれの畜産物のポスターの展示や資料配布を行った。このほか来場者や関係者らと日本産畜産物に関する情報交換や商談活動を支援した。
見本市の開催にあたって、川島俊郎専務理事が日本産畜産物の優位性や特徴を紹介したほか、各6輸出協議会の特徴や品質の情報を説明した。このうち、牛肉輸出協議会のブースでは、肩ロース、ネック、リブロース、サーロイン、ヒレ、ウチモモ、シンタマ、ソトモモ、スネを100kg強用意して常時試食を提供するなどし、多くの聴衆を集めていた。
2日目の16日には、坂本哲志農水相が会場を訪れて、A5ランクのサーロインステーキを試食、「この素晴らしい日本が誇る和牛肉が日本産農林水産物の先導役として、掲げられている輸出目標達成に精進してもらいたい」と関係者にエールを送った。牛肉輸出協議会の植村光一郎理事は、坂本農相にマーブリングスタンダードや肉の色沢、脂肪の質、肉質のきめなどを説明した。
今回の出展に関して、植村理事は、大臣から「日本が誇る和牛は素晴らしく、おいしい」と絶賛されて、「いままで以上の自信と誇りを感じた。それ以外にも、酒や水産物、農産物などについてそれぞれにエールを送る姿勢に感銘を受けた」と述べた。
〈畜産日報2024年8月23日付〉