【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介

暗号資産取引の普及に伴い、正確な損益計算と適切な税務処理の重要性が高まっています。事業にWeb3やNFTを取り入れる企業も増えているため、経費計算に悩む方も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめするのが、暗号資産の損益計算・経理ツールです。ツールを使用することで、法的なミスを防ぎながら効率的に損益計算ができるようになります。

本記事では、暗号資産の損益計算・経理ツールの特徴やメリット、おすすめのツールについて詳しく解説します。

暗号資産の会計処理にお困りの事業者、会計処理の手間を減らしたい方はぜひ参考にしてください。

目次

  1. 暗号資産の損益計算・経理ツールとは
  2. 暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールを導入するメリット
  3. 【Web3事業者必見】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選
  4. 暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールを導入する際の注意点
  5. 暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールまとめ

暗号資産の損益計算・経理ツールとは

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介

暗号資産の損益計算・経理ツールは、暗号資産取引における収益や損失を正確に把握し、効率的に管理するためのツールです。

暗号資産取引所からのデータを取り込み、損益を自動計算する機能を備えており、複雑な計算を自動化して確定申告の際に必要な情報を提供します。

ツールの機能例

・暗号資産の売買による利益や損失を正確に計算
・複数の取引所での取引を一元管理し、リアルタイムで資産状況を把握

無料から有料まで様々なツールが存在するため、使用する際は自身のニーズや取引規模に合わせたツール選びが重要です。

国税庁が提供する経費計算の情報も参考にしながら適切なツールを選ぶことで、暗号資産取引に関する経理作業を大幅に効率化できるでしょう。

暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールを導入するメリット

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介

暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールを導入するメリットは、以下の3つです。

・確定申告の負担を軽減できる
・効率よく会計処理を行える
・資産の状況を正確に把握できる

損益計算の手間を減らせるため、導入を考えている方はぜひ参考にしてください。

確定申告の負担を軽減できる

暗号資産の損益計算・経理ツール導入のメリットは、確定申告の負担を大幅に軽減できることです。

損益計算ツールでは、年間の取引履歴をまとめた取引報告書や、所得金額の計算書など、申告に必要な資料を簡単に作成できます。申告に必要となる情報をまとめたり、書類を1から手作業で作成したりする手間を減らせるため、確定申告の負担軽減につながります。

さらに、国税庁の指針に沿った計算方法を採用しているツールも多いため、法令順守の面でも安心です。暗号資産の評価方法として認められている「総平均法」や「移動平均法」に対応しているツールを選ぶと、より正確な申告が可能になります。

効率よく会計処理を行える

暗号資産の損益計算・経理ツールを導入すると、会計処理を効率的に行えます。

ツールによっては複数の取引所のデータを一元管理することで、24時間365日行われている暗号資産の取引を自動的に仕訳できるためです。たとえば、ビットコインの購入やイーサリアムへの交換、円への換金といった一連の取引を、瞬時に適切な勘定科目に振り分けてくれます。

さらに、損益計算・経理ツールは一般的な会計ソフトとの連携機能も備えていることも多く、暗号資産取引のデータを他の経費データと簡単に統合し、総合的に会計処理することも可能です。

複雑な暗号資産取引の会計処理にかかる時間を削減できるため、会計処理に時間がかかっている場合は大きなメリットが得られます。

資産の状況を正確に把握できる

暗号資産の損益計算・経理ツールを使用することで、自身の資産状況を正確に把握できます。暗号資産の価格は激しく変動するため、手作業で資産状況を把握するのは困難です。特に複数の取引所を利用している場合や、多種類の暗号資産を保有している場合は、より計算内容が複雑になります。

しかし、ツールを導入していれば、リアルタイムで自身の資産状況を確認できます。たとえば、保有しているすべての暗号資産の現在価値や、取得価格からの損益などを一目で確認可能です。過去の取引履歴を分析し、投資パフォーマンスをグラフや図表で視覚的に表示し、自身の投資戦略の効果を客観的に評価できるでしょう。

暗号資産の損益計算・経理ツールを活用すると、複雑な暗号資産資産の状況を正確に把握し、よりよい投資判断につなげられます。

【Web3事業者必見】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介

暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールのおすすめ4選を紹介します。

・暗号資産RIKYU
・Aerial Web3 Accounting
・COINTAX
・Koinly

どのツールも自身の資産状況から、適切に損益計算する機能が備わっています。各ツールの機能について詳しく解説するため、ぜひ使いやすいツールを見つけるための参考にしてください。

暗号資産RIKYU

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介
引用:暗号会計RIKYU
サービス名 暗号会計RIKYU
料金プラン ・ミニマムプラン: ¥2,480/月
・ビジネスプラン: ¥4,980/月
・カスタマイズプラン: お問い合わせ
導入事例 ・株式会社hanzochang
・MeTown株式会社
・株式会社CryptoCoco
・DAIJOBU株式会社
運営会社 株式会社RIKYU

暗号会計RIKYUは法人向けの暗号資産会計ツールです。複数のウォレットや暗号資産取引所を一括管理し、仕訳データを会計システムと連携できます。

暗号会計RIKYUのおすすめポイントは以下のとおりです。

・マニュアル不要で簡単にセットアップ可能
・搭載されている機能が豊富
・必要に応じた料金プランが選べる

RIKYUではクラウド会計システムやAPI連携が可能で、仕訳データや資産情報をリアルタイムで同期できます。さらに、自動損益計算機能も搭載されているため、会計処理が簡素化され、手動でのデータ入力エラーも大幅に減らせるでしょう。

料金プランは、スモールチーム向けのミニマムプランから、カスタマイズやセキュリティ機能が必要な組織向けのカスタマイズプランなど、企業のニーズに応じた多様なプランを提供しています。

手頃な料金で機能性の高いツールを探している方は、暗号会計RIKYUがおすすめです。

▼企業情報

会社名 株式会社RIKYU
設立日 2023年9月15日
所在地 東京都渋谷区道玄坂1丁目10-8渋谷道玄坂東急ビル2F−C
代表 高瀬 兼太
事業内容 ソフトウェア開発事業

Aerial Web3 Accounting

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介
引用:Aerial Web3 Accounting
サービス名 Aerial Web3 Accounting(AWA)
料金プラン 要問い合わせ
導入事例 ・SONY・SBINFT
・NTT Digital
・CryptoGames
運営会社 株式会社Aerial Partners

Aerial Web3 Accountingは、ウォレットアドレス管理・仕訳データの作成ができるサービスです。「経理処理が難しい」「仕訳の作成を自動化したい」といった、Web3関連事業に携わる人の悩みを解決するための機能が備わっています。

OasysやPolygonなど多数のブロックチェーンに対応しており、複数のネットワーク上の取引を一元管理できます。ウォレットアドレスを登録するだけで、取引データの履歴から自動で仕訳が可能です。

主要な会計ソフトに幅広く対応しているため、ご自身が使用する会計ソフトのフォーマットに合わせて仕訳データを出力できます。

Web3ビジネスを展開する企業や個人事業主にとって、非常に有用なツールの1つといえるでしょう。

▼企業情報

会社名 株式会社Aerial Partners
設立日 2016年12月
所在地 東京都港区六本木五丁目2-1ほうらいやビル4F
代表 沼澤 健人
事業内容 ・暗号資産の損益計算ツール「Gtax」シリーズの提供
・デジタルアセットの会計/データ管理ソリューション「Aerial」シリーズの提供
・暗号資産の確定申告サポート「Guardian」の提供・暗号資産メディアの運用

COINTAX

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介
引用:COINTAX
サービス名 COINTAX
料金プラン ・ライトプラン:180,000円
・ベーシックプラン:220,000円
・アドバンスプラン:240,000円
※損益額やその他オプション追加によって追加の費用が発生
導入事例 暗号資産の利益計算から確定申告までのサポート実績多数
運営会社 コインタックス株式会社

COINTAXは、暗号資産の収支計算から確定申告までトータルでサポートしてくれるサービスです。

取引履歴を共有するだけで、暗号資産に精通したプロのスタッフが面倒な利益計算をすべて請け負ってくれます。損益計算を自分で対応する必要がなくなるため、経理にかかる時間を大幅に削減できるでしょう。税理士と提携しており、確定申告や税務調査などもすべて任せられる点もポイントです。

国内外のあらゆる暗号資産に対応しているため、どのようなブロックチェーンで取引をしていても安心して任せられます。

損益計算・経理をすべて任せられるサービスをお探しの方は、COINTAXがおすすめです。

▼企業情報

会社名 コインタックス株式会社
設立日 2018年4月26日
所在地 大阪府大阪市北区堂島2丁目3−5JPR堂島ウエスト 2F
代表 田辺 拓也
事業内容 ・暗号資産の損益計算
・salesforceベンダー事業

Koinly

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介
引用:Koinly
サービス名 Koinly
料金プラン ・FREE:無料
・NEWBIE:$49
・HODLER:$99
・TRADER:$199
※カスタマイズによる特別オーダーも可能
導入事例
運営会社

Koinlyは、暗号資産の税務レポートを瞬時に作成できる損益計算・経理ツールです。取り扱っている暗号資産や取引所の数が豊富であることが大きな特徴で、サポート数は以下のとおりです。

・25,000以上の暗号資産に対応
・220以上のブロックチェーンに対応
・420以上の暗号資産取引所に対応
・150のウォレットに対応

ポートフォリオの管理やデータインポート機能など、暗号資産の取引を管理する機能が豊富に揃っています。世界中の税制に対応した詳細な損益レポートや税務申告用の書類も自動生成可能で、日本だけでなくアメリカ、オーストラリア、カナダなどでも使用できます。

Koinlyは国際的な取引を行う投資家や、複雑な取引を行う上級者に適したツールといえるでしょう。

▼企業情報

会社名
設立日 2018年
所在地
代表 Robin Singh
事業内容

暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールを導入する際の注意点

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介

暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールを導入する際の注意点は、以下の3つです。

・最新の税法に対応していることを確認する
・正確に税金計算できるか確認する
・サポート体制が充実しているか確認が必要

ツールを導入しても暗号資産に対応できなければ、作業効率を上げられません。目的に合ったツールを導入できるよう、注意点も確認しておきましょう。

最新の税法に対応していることを確認する

暗号資産の損益計算・経理ツールを選ぶ際は、最新の税法に対応しているか確認が必要です。

最新の税法に対応していないツールを使用すると、誤った計算結果が出てしまい、確定申告で問題が発生する恐れがあります。

開発元のWebサイトや公式文書から、定期的に最新の税制改正にアップデートされているか確認しましょう。

最新の税法に対応したツールを使用することで、正確な損益計算と確定申告が可能になり、安心して暗号資産取引ができます。

正確に税金計算できるか確認する

暗号資産の損益計算・経理ツールを選ぶ際、正確に税金計算ができるかが重要です。暗号資産の税金計算は複雑で、以下のように多くの要素を考慮しなければいけません。

・移動平均法や総平均法など取得価額の計算
・複数の通貨間の取引
・各手数料の扱い

暗号資産の取引情報や手数料を正確に取得できていなければ、正確に税金計算できないことも考えられます。

通貨の価値は常に変動しているため、ツールの計算結果と実際の取引履歴と照らし合わせて、正確性を確認しておきましょう。

サポート体制が充実しているか確認が必要

暗号資産の損益計算・経理ツールを導入するなら、サポート体制が充実しているか確認しておきましょう。

暗号資産の税務や会計では、疑問や問題が発生する可能性が高いため、迅速で丁寧なサポートを受けられるかがツール選びの指標となります。

ツールを選ぶ際の指標例

・メールやチャットでのサポート対応は迅速か
・オペレーターによる直接的なサポートが受けられるか
・日本語でのサポートが受けられるか

さらに、ユーザーコミュニティやフォーラムが活発かどうかも確認すると良いでしょう。ほかのユーザーの経験や解決策を参考にできる場合があります。

充実したサポート体制があるツールを選ぶことで、問題が発生した際も迅速に解決でき、安心して暗号資産の会計処理が行えるでしょう。

暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールまとめ

【Web3事業者向け】暗号資産/NFT特化の損益計算・経理ツールおすすめ4選|導入メリットや比較ポイントも紹介

本記事では、暗号資産の損益計算・経理ツールについて詳しく解説しました。

暗号資産の損益計算や経理は、通貨の価値変動や法改正を考慮する必要があるため、処理が非常に複雑です。

しかし、損益計算・経理ツールを導入すると、確定申告の負担軽減、効率的な会計処理、正確な資産状況の把握などのメリットが得られます。目的に合ったツールを選択できれば、暗号資産取引をより安全かつ効率的に管理できるようになるでしょう。

暗号資産投資や Web3 事業を行っている方は、ぜひ自身のニーズに合った損益計算・経理ツールを導入してみてください。