伊藤忠商事、デサントに対しTOBを実施へ

藤忠商事株式会社(8001)及び同社の完全子会社であるBSインベストメント株式会社(東京都港区) は、 BSインベストメントが、株式会社デサント(8114)の普通株式を公開買付け(TOB)により取得することを決定した。デサントは、TOBに対して賛同を表明している。

BSインベストメントは 、中国の現地法律事務所との協議も踏まえ、 2024年11月上旬頃 までには本公開買付けを開始することを目指しているが、 中国の競争当局における手続等に要する期間を正確に予測することが困難な状況のため、 本公開買付けの具体的なスケジュールについては、決定次第発表する。

伊藤忠商事は、繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において、国内、輸出入および三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開している。

BSインベストメントは、繊維製品の製造・販売等の事業を行う会社及びその持株会社に対する投融資を行っている。

デサントは、スポーツ用品及び これらに関するものの製造と販売を行っている。

本公開買付けの目的

伊藤忠商事は、 デサントの中国事業が、近年存在感を急速に高めつつあると認識しているところ、中国市場の景気の先行きに不透明感ありと見る向きもあり、不測の事態の際には伊藤忠商事とデサントによる機動的かつ一体的な対応が不可欠であり、両社が密な連携を行い入念な準備を行う必要があると考えている。

上記の状況に対する取組・施策を迅速かつ柔軟に実行するためには、BSインベストメントがデサントの株式を非公開化することで、デサントグループと伊藤忠グループとの連携を強化していくことが必要であり、デサントの持続的な企業価値向上にとって最適な選択であると考えた。

本取引により、伊藤忠商事は以下のような取組やシナジー効果を期待できると考えている。

・伊藤忠商事が強みとするブランド・ 衣料品生産オペレーションノウハウを活用したブランド運営・生産連携強化

・海外事業の強化・拡大(韓国、中国、欧米・その他)

・伊藤忠グループの総合力を活用した新たな商流・ 顧客体験・ビジネスの創出

また、デサント側は伊藤忠商事 の完全子会社となることで、以下のシナジーが創出され、 企業価値の向上が期待できると考えている。

・海外で活躍できる人材の育成及び国内における人材交流等人的資本の強化

・伊藤忠グループ のネットワークを活用した仕入及び商品開発力の強化

・伊藤忠グループ傘下の企業との連携の強化

・DX化推進による 対象者 DTC ビジネスの拡大

買付予定の株券等の数

株券等の種類 買付予定数 買付予定数の下限 買付予定数の上限
普通株式 41,982,737 株 16,793,700株 ―株
合計 41,982,737 株 16,793,700株 ―株

買付け等の期間

2024年11月上旬頃までに開始を予定

買付代金(予定)

182,625 百万円 ※本公開買付けにおける買付予定数( 41,982,737 株)に、本公開買付価格(4,350 円)を乗じた金額

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(提供:日本M&Aセンター

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