日立ハイテク、ヒトゲノムの構造多型情報の取得装置などを開発の米国Nabsys社を連結子会社化

株式会社日立ハイテク(東京都港区)は、Nabsys 2.0 LLC(米国ロードアイランド州、下「Nabsys社」)を連結子会社化した。

日立ハイテクは、ヘルスケアソリューション、ナノテクノロジーソリューション、バリューチェーンソリューション、コアテクノロジーソリューションにおいて、顧客課題にフォーカスしたソリューション提供を行っている。

Nabsys社は、ヒトゲノムの構造多型※情報を取得する装置および関連試薬・消耗品などの開発・製造・販売を行っている。

※構造多型:個人間のゲノムの違いのうち50塩基対以上の長さの変異のこと。構造多型には、挿入や欠失、逆位や転座などがある。

背景・目的

日立ハイテクは、2019年にNabsys社へ出資し、業務提携を開始した。両社はヒトゲノムの構造多型解析分野において、疾患の原因究明や診断法の研究に貢献することをめざし、ゲノムマップデータ※を取得する測定装置の開発や取得したデータの構造多型情報の解析技術の協力を進めてした。

本件M&Aにより、Nabsys社でのゲノムマップデータを取得する測定装置の開発・生産体制を強化するとともに、日立ハイテクのデータ解析技術との掛け合わせにより、がんや未診断疾患の研究を支援するゲノムマップ関連事業をグローバルに展開していく。

日立ハイテクは、「診断×治療×デジタル」により、体外診断の高品質・高機能化、放射線治療の低侵襲化など医療全体の最適化を支えるヘルスケア・イノベーションの創生に取り組んでいく。

※ゲノムマップデータ:ゲノム全体のある特定の塩基配列を検出し、印をつけた(マッピングした)データのこと。
(提供:日本M&Aセンター

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