ENEOSホールディングス、海運事業の一部を日本郵船に譲渡へ

ENEOSホールディングス株式会社(5020)は 、同社グループの海運事業を手掛けるENEOSオーシャン株式会社(神奈川県横浜市)の原油タンカー事業以外の LPG 船、ケミカルタンカー 、プロダクトタンカー および貨物船等を中心とする海運事業(以下「対象事業」)を、吸収分割によりENEOSオーシャンが新たに設立する完全子会社(以下「新会社」)に承継させた上で、新会社株式の 80% を日本郵船株式会社(9101)に譲渡することについて、日本郵船と合意した。

本件取引は、公正取引委員会等の国内外の関係当局の承認および許認可の取得等を条件として実施する予定であり、2025 年4月1日に完了する見込みである 。

ENEOSオーシャンは、原油、LPG、ケミカル、石油製品、鉱石、石炭、木材等の海上輸送を行う。

日本郵船は、国内外航海運業界におけるリーディングカンパニー。

背景

ENEOSオーシャンは、 ENEOSグループ向けの海上輸送に貢献すると共に 、国内外の様々な企業に対して質の高い海上輸送を提供してきた。
一方で、近年の船価の高騰による投資負担増や、世界的な環境規制への対応、 DX の推進による安全性の向上・運航の効率化 等の課題 に対応する為には、グローバルな海運セクターにおける成長戦略を描くことが出来る新たなオーナーのもとで事業を行うことが、対象事業、ひいてはグループにとって最適と判断した。

対象事業は引き続き、グループのサプライチェーン において 重要な 海上輸送を担うものであり、ENEOSホールディングスは、ENEOSオーシャンを通じて新会社株式の持分を20% 保有することで対象事業に引き続き関与し、日本郵船グループと共に、対象事業の将来的な成長を目指す。

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(提供:日本M&Aセンター

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