ヤマタネ創業100周年花火の様子
(画像=ヤマタネ創業100周年花火の様子)

(株)ヤマタネ(河原田岩夫社長)は7月3日、創業100周年を迎えた。

同社100周年プロジェクトチームが奔走して記念式典を開催。100年の「感謝」とこれからの「チャレンジ」を伝えるべく、企業の周年記念事業としては異例の花火約2,500発((株)宗家花火鍵屋)を河川敷で打ち上げた。「創業の地で100年のお礼をお伝えしたい」(山﨑元裕会長)。

ヤマタネ・山﨑元裕会長
(画像=ヤマタネ・山﨑元裕会長)

式典には同社関係者・OB・地域住民ら約900人が参加。会場は本社敷地に隣接する越中島公園・隅田川テラスを利用した。江東区・中央区の境を隅田川が流れる地域で、川沿いには高層ビル・マンションも多い。そこで同社の事業・組織をテーマとした花火を打ち上げた。なお、食品事業のテーマは「春から夏にかけて美しく輝く緑色の田んぼや、秋の収穫時期に黄金色に輝く稲穂」。

ヤマタネ・河原田岩夫社長
(画像=ヤマタネ・河原田岩夫社長)

周年記念事業に花火を採用した経緯について、河原田社長は「企業の100周年事業は、一般的にはホテルの会場で懇親会を開くが、山﨑の『それでは100年お世話になった地域への感謝として不十分』という強い思いがあった。2年前、当社グループが長年お世話になっている米産地の新潟県長岡市に山﨑と訪れたときに、すばらしい花火大会に出会い、それがきっかけとなった」という。また、山﨑会長・河原田社長とも江東区・警察署・消防署に「多大なご協力をいただいた」と強調。来賓の江東区・大久保朋果区長も挨拶で「大変ありがたいイベントだったが、ちょっと大変だった(笑)」とコメント。「地元企業の100年のお祝いでもあるが、ヤマタネの江東区をもっといい街にして、もっと盛り上げようという気持ちに共感した」とも。

山﨑会長は「少し先には深川佐賀町があり、昔は米の市場があったので、当時は米の聖地だった。創業者・山﨑種二が佐賀町で店を開き、当社は現在も深川で商売をしている。この100年の感謝の気持ちをこの場所でお伝えしたい」。

会場では江東区の民俗芸能▽木場で材木を操る時の労働歌「木場の木遣」、▽砂村囃子睦会による「獅子舞」(江東区登録無形民俗文化財、、▽力自慢の民俗芸能「深川の力持」(江東区登録無形民俗文化財・東京都指定無形民俗文化財)――の披露も。

砂村囃子睦会による「獅子舞」
(画像=砂村囃子睦会による「獅子舞」)
民俗芸能「深川の力持」
(画像=民俗芸能「深川の力持」)

ドローン300機によるメッセージでは、同社ロゴや感謝の気持ちを夜空に映し出した。

ドローン300機によるヤマタネロゴ
(画像=ドローン300機によるヤマタネロゴ)

〈米麦日報2024年7月8日付〉