株式会社髙島屋(8233)は、ヴァスト・キュルチュール株式会社(大阪府大阪市)の株式の過半数を取得し、子会社化することを決議した。
髙島屋は、大阪・難波に本社を置く老舗百貨店。祖業である百貨店業を軸に、オンラインショッピング事業、金融事業、商業開発事業、法人事業、食品・レストラン事業などを展開している。
ヴァスト・キュルチュールは、金融商品仲介業を行う。独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)であり、富裕層を中心とした個人が保有する資産を総合的に管理するウェルス・マネジメントを行っている。
株式取得の理由
高島屋グループでは、金融事業を百貨店、商業開発に次ぐ成長の第3の柱として位置づけ、百貨店の品揃えの一つとして金融サービスを提供している。
ヴァスト・キュルチュールを髙島屋グループに迎えることで、成長分野ともいえるIFA市場での事業を拡大、 IFAに関する経営ノウハウ、人材をグループ内に取り入れることで金融事業の強化を狙う。
これにより、髙島屋グループの顧客に対しては、ヴァスト・キュルチュールのクオリティの高いプライベートバンクサービスを提供する一方、ヴァスト・キュルチュールの顧客に対しては、百貨店の上質な商品やサービスを提供することで、双方の顧客にとってより豊かな生活を提案することが可能となる。
両社の経営資源・顧客基盤を相互に活用することで、提供価値を高め、 IFA市場でのシェア拡大を狙う。
日程
書面決議日 :2024年6月14日
契約締結日 :2024年6月14日
株式譲渡実行日:2024年6月19日
百貨店・GMS業界のM&A動向・案件情報はこちら
(提供:日本M&Aセンター)