夏の風物詩!播州そうめんの秘密【兵庫エリア】
夏の風物詩!播州そうめんの秘密【兵庫エリア】

こんにちは。美味しい食べ物が大好きなライターの「はるの」です!

皆さんは、暑い夏にぴったりな食べ物というと何を思い浮かべますか?
たくさんの美味しい食べ物があって悩みますが……
やはり「夏」といえば「そうめん」は欠かせない存在ですよね!

ということで、今回は兵庫県の特産品「播州そうめん」について紹介していきます。

播州そうめんの歴史

そもそも日本のそうめんは、奈良時代に遣唐使が中国から持ち帰った「索餅(さくべい)」という唐菓子が起源とされています!
索餅は、小麦粉と米粉を練って、縄のような形にねじったお菓子で、昔は七夕に食べる習慣がありました。

そうめんの起源がお菓子だったとは驚きですね。

では、本題の播州そうめんの歴史に迫っていきましょう!

播州(播磨)地方のそうめんには、約600年の歴史があるとされています!
その証拠として、兵庫県揖保郡太子町にある斑鳩寺(いかるがじ)の古文書(1418年)からは「サウメン」の記述が見つかっています。

本格的に製造が始まったのは、江戸時代からです。
この時代に、藩による製造の奨励や産物としての保護・育成が行われたことで、そうめんが産業として定着していったとされています。

播州そうめんは長い歴史を歩んできた伝統ある特産品ですね。

播州そうめんの特色

歴史と伝統のある播州そうめん。
一体どのような特色を持っているのでしょうか⁉

播州そうめんは、奈良県の三輪そうめん・香川県の小豆島そうめんとともに日本三大そうめんの1つに数えられるほど有名なそうめんです!

「そうめん、やっぱり…」のCMでお馴染みの「揖保乃糸」も実は播州そうめん!

揖保乃糸は小麦粉の質・原材料・麺の細さで、いくつかの等級に分けられており、家庭用から贈答用まで幅広い種類の商品を展開しています!
皆さんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか?

伝統の手延べ製法で作られる播州そうめんは、茹で伸びしにくく、コシのある歯切れの良い食感が特徴です。

特色について知ると、だんだん播州そうめんを食べたくなってきますね。

伝統料理「ばち汁」

そうめんを食べたくなってきたところで…
実は、播州地方にはそうめんを余すことなく食べる伝統料理があります!
その名も「ばち汁」。

「ばち」とは、そうめんを製造する際に出た切り落としの部分で、形が三味線のばちに似ていることからその名前が付けられました。

このばちを野菜などと一緒に煮た汁料理が「ばち汁」です。
ばちは、そうめんより粘り気が強く、塩気が多いため、ばち汁を作る時は、だしを薄めに作ることがポイントです✍️

夏に食べるイメージのあるそうめんですが、ばち汁は温かい料理なので冬にもぴったりですね!

以下のリンクからレシピを見ることが出来るので、皆さんもぜひ作ってみてください。

ばち汁レシピ:農林水産省「子どもの食育 日本各地の郷土料理 兵庫県ばち汁」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/cuisine/cuisine4_3.html

おわりに

いかがでしたか?
普段何気なく食べているそうめんの秘密を知ったことで、これからはより美味しく、そして楽しくそうめんを味わえるかもしれませんね!

播州そうめんを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
では、また次の記事でお会いしましょう。

参考

農林水産省「うちの郷土料理 播州手延べそうめん」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/40_8_hyogo.html
兵庫県「播州手延べそうめん(揖保乃糸)」
https://web.pref.hyogo.lg.jp/sr09/jibasan/01.html
日本のおいしい名物料理「揖保乃糸」
https://eats.jp/detail/100258
揖保乃糸「揖保乃糸の特色」
https://www.ibonoito.or.jp/feature/