OKIグループ、マブチモーターに精密小型モーター事業を譲渡

沖電気工業株式会社(6703、以下「OKI」)は、マブチモーター株式会社(6592)に、OKIグループの精密小型モーター事業を譲渡する契約を2024年6月4日に締結した。2025年7月1日までに事業譲渡完了予定としている。

OKIは、パブリックソリューション・エンタープライズソリューション、コンポーネントプロダクツ、EMSの各分野における製品の製造・販売、システムの構築・ソリューションの提供、工事・保守・その他サービスなどを行う。

マブチモーターは、小型モーターの製造・販売を行う。

背景・目的

OKIは、1966年より小型モーター事業を開始し、専業会社として沖マイクロ技研株式会社(福島県二本松市、以下「OKIマイクロ技研」)を設立し、顧客に要望に応じた専用アクチュエーターの開発・製造・販売を行ってきた。同事業の更なる強化のため、パートナーとの協業・提携の可能性を模索してきた。

マブチモーターは、M&Aや提携などを活用しながら事業領域拡大と企業価値向上を目指している。

OKIとマブチモーターは、OKIマイクロ技研のステッピングモーターなどの信頼性の高い技術力および製品ラインナップとマブチモーターの技術、販売チャネルおよび顧客基盤とを組み合わせることにより相乗効果を生み出し、新規事業と既存事業の拡大を図ることができると判断した。

今回の事業譲渡では、OKIマイクロ技研が2025年5月に設立する新会社「OKIエム・イー株式会社」にOKIマイクロ技研のガス事業、機器事業、アミューズメント事業をおよび製造子会社である株式会社アダチ・プロテクノ(福島県二本松市)を承継し、2025年7月1日までに新会社の全株式をマブチモーターに譲渡する。

また、OKIマイクロ技研の海外子会社となる沖微型技研(香港)有限公司(販売・調達子会社)と東莞沖美徳電子有限公司(製造子会社)が保有する製造に関する資産も、マブチモーターの海外子会社に譲渡予定である。

■新会社の概要(予定)
 会社名 :OKIエム・イー株式会社
 所在地 :福島県二本松市
 事業内容:情報機器、アミューズメント機器、ガス機器等向けの小型モーターの開発、製造および販売

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(提供:日本M&Aセンター

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