味の素は、昨年11月、コロナ禍前後の生活者の価値観の変化についての調査を実施した。その結果、日常生活において華やかさや派手さよりも、本質的な価値を有する堅実で地味なものを志向する人が増えていること、特に食においては、流行やSNSでの映えより、素材の味が活きた、安定して長く食べ続けられるメニューが人気であることがわかった(コロナ禍前後における価値観の意識調査、料理・調味料に関する意識調査)。同社はこれらの結果を受け、料理の中で目立つことはないものの、素材の味を引き立て料理の安定感をアップさせる、影の主役として縁の下の力持ちの役割を担っている調味料を「地味調味料」と命名し、6月12日に「地味調味料」を使った料理と、その他の調味料を使った料理を食べ比べるイベントを開催。タレントのゆうちゃみさんが登壇し、料理の味の違いを体験した。
イベントでは、ゆうちゃみさんが「地味調味料」を使用した料理と、その他の調味料を使った料理を食べ比べ、「地味調味料」を使った料理を当てる格付けチャレンジに挑戦。さらに、インスタグラムで100万人のフォロワーを持つ、料理系インフルエンサーであり料理研究家・管理栄養士として活躍中のもあいかすみさんと、「地味調味料」を料理に活用するメリットやポイントについてトークセッションを行った後、もあいさん監修の「地味調味料」を使った時短レシピの調理にも挑戦した。
イベントではまず、同社コミュニケーションデザイン部 企画グループ 山崎誠也氏が、昨年11月の調査結果からわかった、生活者のトレンドの変化や食に関する重要視されている価値観、「地味調味料」の特徴について説明した。
具体的には、コロナ禍を経て日用品を選ぶ基準として、見た目の華やかさや流行に比べて、「暮らしに欠かせないもの」や「長く使えるもの」を重視するという傾向があること、さらに「地味」という単語への印象が、ネガティブなものからポジティブな印象に転換され始めているという内容を説明した。
続いて、食に関するトレンドについても、長く食べ続けたいメニューとして「素材が活きるメニュー」や「定番メニュー」といった、安定していて落ち着く料理が挙げられていることを説明。そして、それらを簡単に、おいしく作るのに最適な調味料として、「地味調味料」があることや、「地味調味料」の7つの特徴などを紹介した。
「地味調味料」とは、素材の味を引き立てるのが得意で、料理への汎用性が高いといった7つの特徴を持った調味料。具体的には、「納得がいくまで追及」「平穏無事を好む」「目立つことが苦手」「内向的で誤解されがち」「場に馴染むのが得意」「ほっと落ち着く存在」「佇まいが控えめ」な調味料を指している。
その後は、ゆうちゃみさんが「地味調味料」を使った料理を当てる格付けチャレンジに挑戦した。今回は「小松菜のお浸し」「チャーハン」の2品で、「地味調味料」を使ったものと、その他の調味料を使ったものの2種類を用意。それぞれ「A」と「B」として、「地味調味料」を使った料理はどちらかを当ててもらい、さらに料理研究家のもあいさんがポイントを解説した。
1問目は小松菜のお浸しで、小松菜の風味がより活きているのは「A」と「B」どちらかを出題した。ゆうちゃみさんは「地味調味料」の「ほんだし」を使った正解の「A」を選択することに成功。
もあいさんは「地味調味料」が持つ、素材の風味をアップさせるという特徴について説明し、ゆうちゃみさんは「『地味調味料』は引きたて上手ってこと。引きたて上手な人って憧れる」とコメントした。
2問目は適正量よりも調味料(「A」地味調味料の「丸鶏がらスープ」、「B」塩)を2倍入れたチャーハンを作り、味のバランスがとれているのはどちらかを出題。この問題も正解したゆうちゃみさんに、もあいさんは「『地味調味料』は多めに入れてしまっても、味のバランスや統一感が損なわれにくい。料理に慣れていない人にもおすすめ」とコメントした。
ゆうちゃみさんも「私も『丸鶏がらスープ』に助けられている。料理デビューする人にもめっちゃいい」と共感。2問とも正解したゆうちゃみさんは、見事「地味調味料マスター」に認定された。
トークセッションでは、格付けチャレンジを振り返りつつ、ゆうちゃみさんともあいさんが「地味調味料」の魅力について語ってもらった。ゆうちゃみさんは、「料理デビューの人や、忙しい人にとって『地味調味料』は良い料理のパートナーになるなと思った」とコメント。もあいさんは、「サッと使えて、味がキマる・失敗しづらいというのも『地味調味料』の良さとなっている。料理初心者の人にはもちろん、時短できるので、忙しい社会人のみんな、主婦の人たちの強い味方となる」と述べていた。
調味料の使い方について聞かれたゆうちゃみさんは、「『ほんだし』は煮物、『コンソメ』はハンバーグ、『丸鶏がらスープ』はスープなど中華っぽいイメージをもっている」とコメント。もあいさんは、「私も昔はそう思っていた。しかし、『地味調味料』は無限の可能性がある。お味噌汁やスープのような汁物だけじゃなくて、炒め料理や蒸し料理、どんな調理方法にも合う。和洋中問わずに使える万能アイテムになっている」と話していた。
イベントの最後には、もあいかすみさんからゆうちゃみさんに、「地味調味料」の万能性を活かしたレシピを紹介。「材料4つ!?だしが決め手のチキンキーマカレー」の作り方をレクチャーした。「『ほんだし』は3種のかつお節を使用した和風だしで、少ない材料でも素材の風味を引き出しておいしくできる。また、顆粒状で料理と混ざりやすいので味が均一に仕上がる」と、もあいさん。試食したゆうちゃみさんは、「めっちゃくちゃおいしい。今まで使ったことのない料理にも使えるので、『地味調味料』を料理の相棒にした方がいい。マブダチ」と笑顔で語っていた。
料理が出来上がるまでのあいだ、もあいさんに調味料のポジションを可視化した調味料カオスマップについて紹介してもらった。キャラクターのようにそれぞれの調味料の個性が紹介されるなか、ゆうちゃみさんは自身を調味料で例えると「マヨネーズあたり」とし、妹のゆいちゃみさんについては「私よりしっかりしていて、地味スゴ感がある」として「地味調味料」の「コンソメ」と例えていた。また、交友関係のある人は「縁の下の力持ちゾーンや個性派ゾーンが多く、特に長い付き合いのある友人は縁の下の力持ちゾーンタイプ」と話しており、カオスマップを通じて地味調味料の魅力を再認識してもらった。
ゆうちゃみさんは、「改めて、料理のなかでは目立たない調味料1つで、味ってこんなに違うんだと思った。ここ数年、自分でも料理をするようになって、食材や味付けに対するこだわりが強くなってきて、見た目だけではなくて味のベースにこだわるようにもなってきたが、今日のイベントを通じて、『地味調味料』の魅力をたくさん知ることができた。新しい料理のパートナーとして、地味スゴな『ほんだし』『コンソメ』『丸鶏がらスープ』を使っていきたいと思う。“『地味調味料』マスター”の名に恥じぬよう、精一杯頑張りたい」とコメントしていた。
もあいかすみさんは、「私は元々会社員として働いていたのだが、仕事が終わって家に帰ってくる頃にはヘトヘトで、カンタンに作れるおいしいものが食べたいと思い、時短レシピにこだわるようになった。簡単に手軽においしくできるなら、頑張りすぎない地味ごはんだっていいと思う。そんな時に味をしっかりキメてくれる『地味調味料』は欠かせない存在。料理初心者の人や、日々の生活を慌ただしく送っている人にこそ、どんな料理にも活用できて、頼りになる存在である『地味調味料』を使って、料理を楽しんでほしい」とコメントしていた。
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