生産量&国内シェア日本一!北海道産小豆の秘密~十勝地方~【北海道エリア】
生産量&国内シェア日本一!北海道産小豆の秘密~十勝地方~【北海道エリア】

こんにちは!ライターのみゆきちです。

北海道の特産物と言えば、皆さんは何を思い浮かべますか?有名なものがたくさんありますね。ご存知の方も多いと思いますが、「小豆」も北海道を代表する特産物です!

そこで今回は北海道の小豆の秘密をご紹介します!

小豆の小話

小豆は縄文時代から食されてきた、古事記にも登場する日本古来の穀物です。明治以降、北海道開拓と共に北海道の機関農業になった小豆は、1900年代初頭に需要が高くなったことから「赤いダイヤ」とも呼ばれていました。国内の小豆の約80%が和菓子のあんこなどに加工されます。

日本人に馴染み深い小豆ですが、実は北海道は小豆の生産量が日本一で、国内シェアの94%(2019年)を占めています!普段私たちが食べているほとんどの小豆が北海道産であることがよくわかりますね!

小豆の生産量日本一!~北海道十勝地方~

チーズで有名な十勝地方ですが、実は北海道産の小豆の3割以上が十勝地方で栽培されており、特に「音更町」「芽室町」「帯広市」は収穫量がなんと5000tを超えます!

なぜ北海道の十勝地方は小豆の生産が特に盛んなのでしょうか?

小豆は繊細な穀物で、一般的には温暖な気候を好み、収穫量や品質の向上にはいくつかの条件があります。

小豆の収穫と美味しさ向上の条件

・昼夜の寒暖差
(➡小豆の糖度が高くなる)
・同じ場所で小豆を連作できず、4年間空けなければいけない
(➡栽培するためには広大な土地が必須)
・涼しい土地で栽培
(➡小豆に含まれるタンニン(渋み)の量が減り風味が良くなる)
・水はけが良い火山灰の土壌

冷涼な気候で広大な土地を持つ十勝地方は、これら4つの条件を満たすため小豆生産が盛んなのです。

北海道産小豆の三大品種

北海道産小豆の中で、味も収穫量も良い三大品種をご紹介します!

エリモショウズ

日本小豆を代表する品種で香りの良さと味の濃さが特徴的で、有名和菓子屋などでも使用されています。こし餡・ぜんざいに合います!

名前の由来はエリモ岬と言われています。

きたおとめ

エリモショウズを品種改良して造られた穀物の病気に強い小豆です。

皮が柔らかいのが特徴で、炊き上げると色が少し薄紫色になることから色鮮やかな和菓子を作る際にも用いられます。

きたまろん

他の小豆に比べて大きい粒で赤色が濃く、あっさりしたテイストが特徴です。小豆の中でも含まれるポリフェノール含有量がとても多い品種です。

どの小豆料理やお菓子にも合うため、小豆が苦手な人も美味しく食べられる品種です。

おわりに

小豆を知れば知るほど食べたくなってきますね。

私は北海道三大品種小豆の食べ比べをしたことが無いので、味の違いが気になります。

みなさんもぜひ一度、北海道産小豆を品種別に食べ比べてみてはいかがでしょうか?

参考

・茜丸本舗「あんこコラム」
https://00m.in/cyWSM
・GAEENJAPAN「あずき」
https://x.gd/cT5nM
・MAU「『北海道産小豆』の人気の秘密に迫る」
https://x.gd/51RWB
・三栄商会「小豆」
https://x.gd/mguHo
・ホクレン「“おいしい”はエールProject 北海道産小豆」
https://x.gd/OwmVU
・azuki「なぜ十勝が小豆の産地なの?」
https://www.azuki.tokyo/post-449/
・OREZERO「十勝の小豆が美味しい5つの理由とは?ブランド品種や特徴も解説」
https://prezo.jp/column/7508#header1
・北海道新聞「小豆」
https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/ki/chousa/foodscatalog_09.pdf