戸田建設、ニュージーランドのホテルCoherent社株過半取得で開発事業に着手

戸田建設株式会社(1860)は、100%子会社Toda Asia Pacific Pte. Ltd.(シンガポール、以下「TAP社」)を通じ、ニュージーランドでホテル事業を展開するColwallグループのCoherent Hotel Ltd.(ニュージーランド、以下「Coherent社」)の第三者割当増資を引き受け、Coherent社株式の過半(51%)を取得した。
Coherent社の増資後の資本金が、戸田建設の資本金の額の 100 分の 10 以上に相当するため、Coherent社は戸田建設の特定子会社に該当する。

戸田建設は、建築・土木、地域開発・都市開発事業、不動産事業、再生可能エネルギーなどによる発電事業を行う。

TAP社は、アジア・オセアニア地域の現地法人の経営管理等の統轄管理を行う。戸田建設の 100%出資の子会社。

Coherent社は、ニュージーランドのホテル Kamana Lakehouse およびレストラン Nest Kitchen & Bar を運営している。

ニュージーランドでの新たな事業展開の理由

戸田建設グループは、海外を重点管理事業の1つに掲げており、特に経済成長が著しいアジアに軸足を置いて事業展開を進めてきた。一方、これまではタイ、ベトナム、インドネシアなど新興国での展開が中心で、海外事業を拡大するためには、より安定したポートフォリオ・バランスの構築が課題となっていた。そこで、先進国でありながら今後も経済成長が望まれ、国際的にも透明性ある事業環境が整ったニュージーランドでホテル開発事業に参画することで、事業ポートフォリオの最適化と安定した収益基盤の確保を目指す。

観光産業はニュージーランドGDP全体の約10%を占める重要な産業セクターであり、コロナ禍後のインバウンド観光回復を進める同国にとって将来的なホテル客室不足への対応という政策課題の解決にもつながる。また、本件は自由で開かれたインド太平洋の実現を目指す両国の関係強化、ビジネス連携の深化への貢献も期待されている。

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(提供:日本M&Aセンター

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