クラレ、珪藻土・パーライト事業をフランスのイメリス社に譲渡

株式会社 クラレ(3405)は、米国子会社Calgon Carbon Corporation(米国ペンシルベニア州、以下カルゴン・カーボン社)が欧州子会社で手掛ける珪藻土およびパーライト事業の譲渡を決定し、フランスのImerys S.A.(フランス パリ、以下イメリス社)と独占交渉に関する基本契約を締結した。

クラレは2018年に世界最大の活性炭メーカーであるカルゴン・カーボン社を買収し、現在では瀝青炭系、木質系、ヤシ殻系の幅広い活性炭や活性炭再生サービスを提供し、水・大気の浄化におけるトータルソリューションプロバイダーとして、自然環境、生活環境の向上に貢献する活性炭ビジネスの拡大を図る。

カルゴン・カーボン社は、欧州子会社である Chemviron S.A.(ベルギー 、以下ケムバイロン社)において木質系活性炭、活性炭再生事業および珪藻土、パーライト事業を運営。活性炭の製造・販売ならびに活性炭再生事業をコア事業として展開しており、珪藻土、パーライト事業はノンコア事業と位置づける。

イメリス社は、鉱物資源、合成鉱物などの製造・販売を行う。

事業譲渡の理由

この度当該事業の譲渡を決定し、ケムバイロン社とろ過助剤業界における世界最大手であるイメリス社の間で、現地時間4月26日に基本契約を締結した。 クラレグループは中期経営計画「PASSION 2026」において、事業ポートフォリオの高度化を重要施策と位置づけ、コア事業への重点的な資源配分と、縮小・撤退事業の見極めを進める。

日程

契約締結日 2024年4月26日
事業譲渡期日 2024年末(予定)

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(提供:日本M&Aセンター

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