KADOKAWA、アナログゲームの企画・製造・販売のアークライトを買収

株式会社KADOKAWA(9468)は、アナログゲームの企画・製造・販売等を行う株式会社アークライト(東京都千代田区)の株式を取得し、子会社とすることに合意した。

KADOKAWAは、出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、ところざわサクラタウンを中心としたIP体験施設の運営など、幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業。

アークライトは、アナログゲームの開発、販売を主要事業として『クトゥルフ神話TRPG』シリーズなどを手がける。また、トレーディングカードゲームの販売店を国内で32店舗運営。イベント事業として2.5万人の来場者を誇るアナログゲームイベント「ゲームマーケット」を主催・運営している。

背景・目的

近年、世界的に人気が高まるアナログゲーム市場の成長が続く中、アークライトは、人気のオリジナル作品を創出してきた高い企画開発力と国内最大規模のアナログゲームイベントの運営ノウハウ、さらに世界的に有名なアナログゲームの国内ライセンスを多数保有している。

KADOKAWAにおいても、メディアミックスを実現するキャラクターやストーリーを生むコンテンツとして従来よりアナログゲーム事業に取り組んでおり、2004年からアークライトと共同で手掛けている『クトゥルフ神話TRPG』は同事業の代表作となっている。また、KADOKAWAのIPを使った作品としてはアークライトと協同で『ダンジョン飯』を題材とした『モンスターイーター ~ダンジョン飯 ボードゲーム~』を2022年に発売。

KADOKAWAはアークライトをグループに迎えることで、KADOKAWAが保有する人気IPのメディアミックスのジャンル拡充、アナログゲーム商品化を加速させるとともに、アークライトが主催・運営する国内最大規模のアナログゲームイベントを通じて新たなゲーム開発者や作家を発掘することで、IP創出点数のさらなる拡大を目指し、グループの成長を加速していく。

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(提供:日本M&Aセンター

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