大西 タカユキ(おおにし・たかゆき)
ワインプロデューサー。葡萄が苦手にもかかわらずワイン輸入業者に入社。そこでワインの魅力に目覚めてヨーロッパ各地のワイナリーを訪問して経験を積み、2011年に独立。ワインと料理のペアリングメディア&通販「レモンタージュ 」の運営、飲食店プロデュースなどを通じて「日本にただ一人のワインプロデューサー」として活動中。また、茶道、書道、音楽、アートなど、様々な業界とワインのコラボイベントを実現し「ワイン界の異端児」と呼ばれている。
「日本でたった一人」のワインプロデューサー大西 タカユキです。ビジネスが円滑になるワイン講座、第8回目です!さぁ、始めましょう!
世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」。1口、おいくら?
「ロマネ・コンティ」というワインの名前をお聞きになったことはありますか?はい、そうです。このワイン、世界で最も高価なワインです。
「ロマネ・コンティ」とは、ワインの名前でもあり、畑の名前でもあります。何百年も前から存在する由緒正しきぶどう畑ですが、あまりにもこの畑のぶどうを使ったワインの評判が良いので、その昔フランスの王侯貴族たちが所有権を争ったという逸話があります。この争いに勝利して1760年にこの畑を入手したのがコンティ公だったため、今日までコンティの名前が引き継がれています。
この「ロマネ・コンティ」1本750mlでおいくらでしょうか?
ヴィンテージによって差がありますが、現在の相場で、100万円〜500万円くらいで取引されています。桁違いの価格ですよね!
例えば、1本200万円だとして、通常のグラスワインの容量120mlの半分60mlで12人で分けたとしても、グラス1杯の価格が何と・・・166,667円!!この少ない量のグラスワインを10口に分けて飲んだとしても、1口6ml当たり16,667円もします!とんでもない価格ですね(笑)
ここで疑問が湧いてくるのではないでしょうか?
「ワインは、値段が高いものほど美味しいの?」