株式会社インテージホールディングス(4326)は、2024年4月22日開催の取締役会において、同社の親会社である株式会社NTTドコモ(9437、以下「ドコモ」)から、ドコモの子会社であり、ドコモ及びインテージホールディングスの合弁会社である株式会社ドコモ・インサイトマーケティング(東京都豊島区、以下「DIM」)の株式の全て(但し、DIMがドコモから取得する予定の自己株式を除く)を取得し、DIMを完全子会社化することについて決議し、2024年4月22日付でドコモとの間で株式譲渡契約を締結した。
インテージホールディングスは、マーケティング支援(消費財・サービス)事業、マーケティング支援(ヘルスケア)事業、ビジネスインテリジェンス事業を行う。
連結子会社である株式会社インテージ(東京都千代田区)は、全国の主要小売店約6,000店舗を対象とする全国小売店パネル調査や、全国の53,600人超の消費者を対象に全国消費者パネル調査等を通じて、幅広い業種の企業のマーケティング活動をサポートしている。
ドコモは、通信事業、スマートライフ事業等を行う。
DIMはインテージホールディングスとドコモにより 2012年4月に設立されたマーケティング支援事業を営む合弁会社。
現在インテージホールディングスとドコモと共同で経営及び運営をしており、ドコモの約1億人の顧客基盤データ(※2024年3月末時点)とインテージのリサーチノウハウやデータ解析力などのアセットを掛け合わせ、ビッグデータ基盤を価値化することに取り組み、堅調に成長してきた。
株式取得の理由
インテージホールディングスは、これまでのDIMを通じた協業という枠を超えて、ドコモとの直接的な資本関係を構築し、一体的な事業運営によって、これまでより大きく踏み込んだ人材・資金・データ等の経営資源の相互活用が可能となることで、両社の生活者起点でのデータ利活用推進により、社会へ貢献しつつ両社のビジネスを大きく飛躍させることができると認識し、2023年10月、株式公開買付けを経てドコモの子会社となった。
合弁会社としてDIMを事業継続するよりも、インテージホールディングスの完全子会社にすることでより機動的な事業運営が可能になると考え、本取引の実施に至った。
また、インテージホールディングスはDIMを完全子会社化することで、機動的な経営の意思決定、製販一体化による事業効率性の向上のほか、迅速な顧客対応や顧客期待に応えるサービス提供を実現することで、事業成果の更なる貢献や企業価値向上を見込む。
本件取引の概要
2024年4月22日現在、ドコモはDIMの普通株式 19,380 株(持株比率:51%)を保有しており、インテージホールディングスはDIMの普通株式 18,620 株(持株比率:49%)を保有している。
本件取引実行日に、以下の流れでインテージホールディングスがDIMを完全子会社とすることを予定している。
①DIMが、同社の 2024年3月期貸借対照表に従って算出される分配可能額に基づき定められた数の株式をドコモから自己株式として取得
②インテージホールディングスが、ドコモから本自己株式取得後の時点でドコモが保有するDIMの株式の全てを譲り受ける
取得株式数,取得価額及び取得前後の所有株式の状況
(1) 異動前の所有株式数:18,620 株(議決権の数:18,620 個)(議決権所有割合:49.0%)
(2) 取得株式数:ドコモが保有するDIMの株式 19,380 株から、
本自己株式取得によりDIMがドコモから取得する自己株式数を除いた数
(3) 取得価額:1株あたり 240,368 円に取得株式数を乗じた金額
(4) 異動後の所有株式数:異動前の所有株式数 18,620 株に、
取得株式数を加えた数(議決権所有割合:100.0%)
日程
(1) 取締役会決議日:2024年4月22日
(2) 契約締結日: 2024年4月22日
(3) 本件取引実行日:2024年7月1日(予定)