ランディックス、不動産テックベンチャーのリンネを完全子会社化

株式会社ランディックス(2981)は、株式譲渡契約により、不動産テックベンチャーのリンネ株式会社(東京都千代田区)を完全子会社化した。

ランディックスは、不動産売買事業・不動産仲介事業・建築業者の紹介コンサル事業を行う。

リンネは、東京エリアの中古マンションの売買仲介および売買を行う。

完全子会社化の目的および展望

ランディックスは、東京の城南エリアを中心に、特に富裕層顧客を対象とした戸建住宅の売買仲介・売買を行っており、創業以来蓄積した顧客データを活用することで高いリピート・紹介率を実現し(全成約顧客の3割程度)、近年では既存の住宅事業のクロスセル事業として収益用不動産の開発・販売を拡大している。

一方で、ランディックスにおける事業エリアの拡大、人員増強を行う上では、新たに採用した若手人材の早期立ち上がりが課題となっていた。

今回、リンネ社のIT技術における強みである顧客管理システムの構築力を得ることで、顧客に対して更に的確な物件紹介を、よりスピーディーに行うことが可能となり、営業組織全体の顧客対応の標準化の推進が見込める。

これまでランディックスが蓄積してきた富裕層顧客に対する営業ノウハウを具体的な顧客対応手順として設計し再構築することで、営業ノウハウを蓄積し改善を長期的に行っていけると考える。

また、リンネは高いIT技術と営業管理能力を持ちながらも、人材不足による収益力の伸び悩み、エリアごとの特性や顧客対応ノウハウに関する不足という課題があったが、ランディックスと経営資源、経営ノウハウを共有することでこうした課題を解消し、大きな飛躍を遂げることができる。

ランディックスとリンネは事業エリアが類似している一方、メインとする物件種別が異なるため(戸建とマンション)競合関係には無く、かつ双方が持つ普遍的ノウハウは物件種別や顧客層が異なったとしても通用し、かつ相互に補完できる要素が強いと考えており、相互のノウハウ共有により個々の会社の事業成長に大きく貢献し合うことが今回の取り組みの目的である。

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(提供:日本M&Aセンター

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