商船三井、アフリカのベンチャーキャピタルNovastar Venturesへ出資

株式会社商船三井(9104)は、アフリカにおけるグループ事業拡大を目指し、アフリカ最大級のベンチャーキャピタルであるNovastar Ventures Ltd.(英国、以下「Novastar」)が運営するアフリカスタートアップ向け投資ファンドNovastar Ventures People and Planet Fund III LP(以下「本ファンド」)への出資を決定した。

商船三井は、1926年に日本の海運会社として初めて日本とアフリカ東岸を結ぶ航路を開設し、これまで約100年にわたりアフリカ発着の海上輸送を行ってきた。近年では、海上輸送にとどまらず航空輸送のフォワーディング事業や、陸上輸送、倉庫事業、日本の中古農機輸出事業を含む様々な事業をグループで積極展開している。

Novastarは、年間100社以上のアフリカのスタートアップ企業をスクリーニングし、アフリカの社会課題解決、経済発展に大きく貢献するスタートアップ企業に多くの投資実績がある。Novastarが運営する本ファンドへの出資を通じ、パートナーとなり得る有望なスタートアップ企業などの最新情報を獲得し、成長分野での我々の事業展開加速につなげる。

背景・目的

今後、急激な人口増加と、再生可能エネルギーとしてのポテンシャルを含めた豊富な資源による市場・商機拡大が見込まれるアフリカにおいて、海運をベースとした物流事業の更なる拡大、グリーンエネルギー(E-モビリティ、洋上風力発電、水素・アンモニア関連ビジネス等)や農業・食のサステナビリティをはじめとした、アフリカにて成長が見込まれ且つ社会課題解決にもつながる分野での事業機会創出・推進を目指す。

商船三井グループは、経営計画BLUE ACTION 2035において、サステナビリティ課題への取組を計画の中心に据え、社会課題や環境面にも貢献した、持続的な成長の実現を目指し、また、地域戦略としてもアフリカを含む新興国地域での事業拡大を掲げており、本出資も活用し、アフリカ地域での事業推進を加速していく。

アフリカにおいては“社会課題の解決”と“スピーディー且つ大規模な事業化”の両立を果たそうというスタートアップ企業が多く存在しており、Novastarの豊富なネットワークを通じて、価値観が共有できるパートナーと共にビジネスチャンスを掴むと同時に、アフリカ社会に貢献していくことを目指す。

【本ファンドの概要】
運営会社:Novastar Ventures Ltd.
投資対象分野:E-モビリティ、農業、再生可能エネルギー、ロジスティクス、フィンテック、コールドチェーン、アフォーダブルハウジング、小売・消費財、等

対象地域:アフリカ全土
ファンド総額(予定):2億米ドル
投資開始時期 :2024年6月(予定)
オフィス拠点 :ロンドン、ナイロビ、ラゴス

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(提供:日本M&Aセンター

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