イオン北海道株式会社 (7512) は、2024 年4月2日開催の取締役会において、株式会社西友(東京都武蔵野市)が営む北海道地域におけるGMS事業(以下、「対象事業」)を吸収分割の方法によりイオン北海道が承継することを決議するとともに、同日、西友との間で吸収分割契約を締結した。西友を分割会社とし、イオン北海道を承継会社とする吸収分割方式。
イオン北海道は、総合小売業 として大型ショッピングセンターから、総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)、食品ディスカウントストア(ザ・ビッグ)、小型スーパー(まいばすけっと)、インターネットショップまで多様な店舗網と、魅力的な商品や様々なサービスが展開可能なマルチフォーマットを持つ。
西友は、食料品、衣料品、住居用品などの小売チェーンの運営を行う。
本吸収分割の目的
イオン北海道は、2021年4月9日に「2021年2月期(第43期)決算説明会」資料で公表した中期経営計画(20212025)に基づき、2025年のありたい姿である、「食」を基軸に、便利で楽しく、健康な毎日の暮らしをお手伝いする、北海道のヘルス&ウエルネスを支える企業を目指している。
ありたい姿の実現に向けては中期経営計画の中で「①商品と店舗の付加価値向上」「 ②顧客化の推進」「 ③地域との連携」「 ④収益構造の改革」の4つの方針を掲げ、これらの方針に基づいた各施策を推進し、売上高については2025年度直営売上高合計3,800億円、食品売上高においても北海道NO.1となる3,000億円を計画している。
一方で、全国を上回るスピードで進行する人口減少・高齢化による担い手不足や市場規模の縮小、建設や物流の2024年問題等による事業インフラの安定確保に対する懸念などの課題にも直面している。
このような環境下においても競争力の維持・向上を図り、中期経営計画をより確実に達成するため、西友が札幌市内の優良立地に展開する9店舗(※)のGMSを取得することを目的として、本吸収分割契約を締結することとした。
本吸収分割により、優秀な人材と店舗アセットを確保するとともに、同社の持つマルチフォーマットを駆使して、個店ごとに最適な店舗フォーマットに改装して店舗価値の最大化を図るとともに、スケールメリット等のシナジーを追求することにより、さらなる企業価値向上を企図している。
具体的には、西友から承継する9店舗それぞれについて、店舗立地、競争環境、自店の店舗配置などを踏まえ、当社の持つマルチフォーマットの中で最も店舗価値を高められるフォーマットとテナント構成を検討の上、店舗への必要な投資を行い、地域・店舗・規模に合わせた商品と売場構成で、様々な買物ニーズにお応えする多様な業態と店舗網を構築する。
商品面では、イオングループのプライベートブランドであるトップバリュ商品や、北海道オリジナル商品を提供する。また、顧客のニーズに対応した品揃えによる売上拡大やスケールメリットを活かした商品調達、産地開発、商品開発や、店舗オペレーションの改善、物流コストの低減などのシナジーの創出にも取り組む 。
(※)西友旭ヶ丘店、西友元町北二十四条店、西友平岸店、西友清田店、西友西町店、西友手稲店、西友宮の沢店、西友厚別店、西友福住店
本吸収分割に係る割当ての内容
本吸収分割に際して、イオン北海道より西友に対して現金17,000百万円が交付される予定
本吸収分割の日程
定時株主総会基準日 2024年2月29日
本吸収分割契約承認取締役会 2024年4月2日
本吸収分割契約締結日 2024年4月2日
定時株主総会における契約締結承認決議 2024年5月22日(予定)
本吸収分割の効力発生日 2024年10月1日(予定)
金銭交付日 2024年10月1日(予定)
(提供:日本M&Aセンター)