カシオ計算機、教育系ベンチャー企業のLibryを買収

カシオ計算機株式会社(6952、以下「カシオ」)は、2024年3月26日開催の取締役会において、株式会社Libry(東京都港区、以下「リブリー」)と第三者割当増資等による株式取得に関する契約を締結することを決定した。今後、カシオはリブリーの株式の約68.9%を取得し、5月中に同社を連結子会社とする予定。

カシオは、時計、電子辞書、電卓、電子楽器、法人向けシステム、医療向けカメラなどの開発・販売。教育事業として電子辞書や関数電卓を展開。2021年よりパソコン・タブレットでの学習に最適な総合学習プラットフォーム『ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)』を、ICT化が進む教育現場に提供している。 2023年3月現在、全国の高等学校を中心に245校で導入されている。

リブリーは、教育系ベンチャー企業。デジタル化した問題集等の学習コンテンツに強みを持ち、2017年より中高生向けにデジタル教材プラットフォーム『Libry(リブリー)』を提供している。Libryは2024年3月現在、全国の高等学校・中学校を中心に約600校で導入されている。

株式取得の背景

現在、政府・文部科学省は「GIGAスクール構想」を推進しており、日本の教育現場ではパソコンやタブレット、ネットワークの整備、学習コンテンツの活用が一気に進んでいる。

このたびの株式取得を通じて、カシオは、リブリーとお互いが強みを持つ学習コンテンツやツールを補完することで教育現場に広く馴染むサービスを提供し、教育のICT化を進展させる。そして、今後は教育ビッグデータを活用した個別最適化学習や教育アセスメントの支援を行うなど、新たな価値創造を目指す。

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(提供:日本M&Aセンター

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