株式会社紀文食品 (2933 ) は、2024年3月25日開催の取締役会において、マルハニチロ株式会社(1333)との間で、資本業務提携契約を締結することを決議した。
紀文食品は、「紀文ブランド」のもと、国内外で水産練り製品を中心に高い顧客価値を提供している。
マルハニチロは、世界の「食」に貢献できる企業として、多様化する消費者ニーズに対応できる総合食品企業を目指して経営に取り組んでいる。
資本業務提携の理由
今般、両社の食品事業の拡大を目的として、本提携契約を締結することとした。それぞれが有する強みを活かし、国内外の食品事業での協業を通じた拡大を図るとともに、両社共同での新製品開発による新市場の創出等も検討し、顧客価値の向上と両社の企業価値の向上を目指す。
資本業務提携の内容
業務提携の内容
紀文食品とマルハニチロは、本提携契約において、以下の項目を主な業務提携の対象とし、具体的な方針及び内容等については、今後、両社が協議していく。
① 国内事業における製品の開発、製造、販売並びに研究開発、物流、コスト削減に関する事項
・相互の製品群、それぞれの持つ商流等の強みを活かした相互の拡販の検討
・両社が持つ物流網の相互活用による物流効率化及びコスト削減の検討
・両社共同による新製品開発の検討 ・両社の生産拠点を活かした生産の最適化及びコスト削減の検討
・両社の研究開発部門の協業によるR&Dの取組み促進
② 海外事業における製品の開発、製造、販売に関する事項
・北米、欧州における両社の商流を活かした両社製品の拡販を検討
・アジア地域での両社の商流を活用した両社製品の拡販及び両社の生産拠点の協業による生産効率化、コスト削減の検討
・両社共同による海外消費者の需要喚起を促すような新製品開発の検討
資本提携の内容
本資本提携にあたり、マルハニチロは、紀文食品の総議決権数の 9.90%に相当する普通株式2,261,200 株を、東京証券取引所における立会外取引により保有する予定。
これに関連して、①紀文食品代表取締役会長かつ主要株主であり筆頭株主(2023年3月末日時点。)であった保芦將人氏(所有株式数:4,956,450株、所有割合:21.71%。以下、「保芦氏」)が、2023 年6月 11 日に逝去したことにより同社株式を相続した3名の相続人、及び②保芦氏が100%出資する会社であり第2位株主(2023年9月末日時点。)である株式会社紀鳳産業(所有株式数:1,248,181株、所有割合:5.47%。以下、①と②を併せて「本件売主」)とマルハニチロとの間で、2024 年3月 25 日付で本件売主が保有する、紀文食品普通株式2,261,200 株を譲渡する株式譲渡契約の締結がなされ、同契約に基づき、本日の東京証券取引所の立会外取引で譲渡することになった。
・譲渡株式数 紀文食品 普通株式 2,261,200株
・譲渡方法 ToSTNeT-1取引(東京証券取引所立会外取引)
・株式譲渡受渡日 2024年3月27日
日程
取締役会決議日 2024年3月25日
契約締結日 2024年3月25日
事業開始日 2024年3月27日(予定)
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(提供:日本M&Aセンター)