商船三井の子会社MOL Chemical Tankers、シンガポールのケミカル船社を買収

商船三井グループ100%子会社でケミカル船の運航事業を担うMOL Chemical Tankers Pte. Ltd.(シンガポール、、以下「MOLCT」)は、競争法上の関係当局の承認を取得し、2023年9月末に締結した株式譲渡契約に基づき、2024年3月1日にケミカル船社Fairfield Chemical Carriers Pte. Ltd.(シンガポール、以下「FCC」)の全株式を取得した。株式の取得価額は約4億米ドルとなる。

商船三井グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」において、ケミカル船事業を市場の成長が期待できる事業領域と位置付け、積極的に投資を実施していく方針であり、今回の買収はその一環として実施した。

この買収を通じて、MOLCTは、同社が運航する81隻のステンレス多タンクのケミカル船隊に、FCCが運航する36隻を統合することで、世界最大級の船隊規模となる。同社の強みであるステンレス多タンクのケミカル船を活用した専門性の高い事業を強化していく。

【MOL Chemical Tankersについて】
81隻のケミカル船を世界中に配船。運航船隊の大部分がステンレス船で多種多様な液体化学品、動植物油、潤滑油等の輸送を手掛けている。約360人の役職員を擁し、シンガポール本社をはじめ、東京、コペンハーゲン、ロンドン、ロッテルダム、ヒューストン、スタンフォード、ボゴタ、ドバイ、釜山、上海の計11か所に拠点を有する。

【Fairfield Chemical Carriersについて】
Fairfield-Maxwell Ltd.が保有するFairfield Chemical Carriersグループは、36隻のケミカル船を世界中に配船しており、運航船隊はすべてステンレス船で多種多様な貨物の輸送が可能。約65名の役職員を擁し、シンガポールの本社を始め、米国コネチカット州ウィルトン、ダーバン、ロッテルダム、東京にも拠点を展開している。

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(提供:日本M&Aセンター

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