スギHD、阪神調剤薬局を運営するI&Hを買収へ

スギホールディングス株式会社(7649)は、2024年2月27日の取締役会において、I&H株式会社(兵庫県芦屋市)の普通株式を取得し、子会社化することについて決定した。

スギ薬局グループは、関東・中部・関西・北陸信州エリアに1,700店舗以上を展開し、約4,000名の薬剤師と約500名の管理栄養士を擁する調剤併設型ドラッグストアを強みに、地域の生活者の病気予防・健康管理に生涯にわたって関わり、健康増進に貢献する「トータルヘルスケア戦略」を展開する。

I&Hグループは、全国にチェーン展開する阪神調剤薬局を中心に、介護・福祉、ヘルスケア、医師開業コンサルティング、認定栄養ケアステーションに至る多彩な事業を展開する。

【株式の取得の理由及び目的】
本株式取得は、両社グループの事業ノウハウやリソースを融合することで双方の事業成長を加速させ、両社グループ一体となって、「日本No.1のヘルスケアカンパニー」を創ることを目的として行われる。

「調剤併設型ドラッグストア」を軸としたスギ薬局グループと、「調剤薬局」を軸としたI&Hグループが、異なるフォーマット及びバックグラウンドを持ちながら、ともに「人を、社会を、幸せにできるヘルスケア企業」を目指すという方向性が一致することにより、シナジー効果が最大化され、規模の拡大にとどまらない新しい価値を創造することが可能になると考えられている。

【両社グループの事業への効果・メリット 】
両社グループの事業連携により、ノウハウの相互提供に基づく事業の質向上、及び事業規模の拡大による事業推進力の強化、具体的には以下の項目を想定している。

(1)薬剤師及び管理栄養士の専門領域の共同研究等による「薬局専門性の深耕」
(2)在宅医療における地域連携及び共同研修等による「生産性の高い訪問調剤業務の確立」
(3)電子処方せん、オンライン服薬指導・フォローの共同実証等による「調剤DX化の推進」
(4)医療機関の開業支援及び地域連携支援の協同実施等による「医療機関支援の共同展開」
(5)経営ノウハウ及び経営資源の共有で実現する業務改革等による「経営基盤の強化

【今後の予定】
株式譲渡実行日 2024年8月30日

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(提供:日本M&Aセンター

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